知られざる物語 京都1200年の旅

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2014年8月19日・8月26日放送 
水がはぐくむ 伏見を歩く

番組内紹介リスト







古くから、清らかな水に守られている京都。特にその恵みを受けながら発展してきたのが、都の南に位置する伏見です。 そこは、いにしえより宇治川が流れ、地下水が豊富に湧き出る場所として知られている水の町。 そんな伏見が育んできた情緒あふれる風景、そして幾世紀を越えて守られてきた文化と伝統を訪ねます。

安土桃山時代から、川を利用した水運の要だった伏見。かつてのにぎわいをしのばせる面影が、現在は人々の憩いの場として親しまれている「伏見港公園」の中にありました。

宇治川のほとりに建つ老舗旅館「月見館」。目の前に広がる、清涼な川のせせらぎを聞きながら、夏の味覚・鱧(はも)を使った会席料理を堪能。さらに京都では珍しい天然温泉につかり、この地の水の恵みに癒されます。

物流の発達とともにこの街で整備されていった街道。その1つである「伏見街道」沿いに古くから建つのが「欣浄寺(ごんじょうじ)」。ここには高さ5m、木でできた大きな大仏がまつられ、今も人々の信仰を集めています。

水に恵まれた伏見は、江戸時代には酒造りの中心地としても栄えました。当時から続く、歴史ある酒蔵の1つ「松本酒造」を訪ね、深い味わいと思いに触れていきます。

物流が発達したこの町は、やがて経済をも動かしていきます。その面影は、今に伝わる「両替町」、そして「銀座町」といった地名に残されています。伏見はかつてお金の両替商が軒を連ねていた金融街であり、さらには、銀貨を作る造幣局を意味する「銀座」だったのです。かつての古銭を手に取りながら、はるかなる時を感じます。

時代とともにさまざまな表情を見せてきた伏見。今回は、趣深い町の風情を味わいながら、時を超え、紡がれてきた歴史をひも解きます。


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