知られざる物語 京都1200年の旅

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2014年4月8日・4月15日放送 
「都に眠る いにしえの秘仏」

番組内紹介リスト







古都のいたるところで、京の人々を見守り続けてきた仏たち。 優しい微笑を浮かべ、慈悲深く、ときに厳しく、願いを受け止め続けてきました。 その中には、寺の奥深くで人々の目に触れることなく、長い時を積み重ねてきた「秘仏」もあるのです。

青空に映える赤い門を構えることから、「赤門寺」の名で親しまれる「浄福寺(じょうふくじ)」に秘められているのは、襖(ふすま)の虎と、天井の龍が守る「阿弥陀如来(あみだにょらい)」。そして近年、100年ぶりにその姿を見せたという「栴檀瑞像釈迦牟尼仏(せんだんずいぞうしゃかむにぶつ)」。生前の釈迦の姿を写した仏像だと伝わります。

かつて、若き日の空海が修行したと伝わる「神護寺(じんごじ)」。ここで大切にまつられているのは、「五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)」。年に2回しか人目に触れることがない貴重なもの。またここには、寺と空海との深いゆかりを示す珍しい像も伝わります。

そして…都の北東、いにしえより信仰を集め続ける比叡山(ひえいざん)。 その麓に広がる大原の地にも、なかなか見ることの出来ない仏があります。 起源は平安時代にまで遡るという歴史ある寺、「三千院」で出会うのは、金色に輝く不動明王。 年にたった一度、護摩祈祷(ごまきとう)が行なわれ、秘められた扉が開かれるのです。 扉の奥に秘められた仏が、私達に静かに語りかける、はるかなる教えとは?

鎌倉時代より、禅寺として信仰を集めてきた「東福寺」、その境内にある「勝林寺(しょうりんじ)」は、通称「毘沙門堂(びしゃもんどう)」とも呼ばれ、名前の通り、毘沙門天(びしゃもんてん)を秘めた寺。この像には、少し変わった趣向が凝らされているのだとか。 また、「千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)」の名で親しまれる「大報恩寺」にあるのは、今までも、そしてこれから先も決してその姿を拝むことの出来ない「秘仏の中の秘仏」。寺の人でさえその姿を目にしたことがないという、その仏像の意味するものとは…?

京の寺に眠る仏をめぐり、いにしえより伝わる物語をひも解きます。


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