知られざる物語 京都1200年の旅

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2014年2月4日・2月11日放送
「国宝が眠る仁和寺」

番組内紹介リスト







京の都の中心部から北西、「御室(おむろ)」と呼ばれる地にたたずむ「仁和寺(にんなじ)」は、今から1100年以上前の平安時代に創建されたという歴史ある寺院。時の宇多天皇が創建し、のちに出家、法皇となり自らこの寺の初代住職となりました。以来、近年まで皇室ゆかりの人物が住職を務める「門跡(もんぜき)寺院」として、長い歴史をこの地に刻んできたのです。

仁和寺を訪れ、まず出迎えてくれるのは、京都三大門のひとつに数えられる「二王門(におうもん)」。その両脇には、恐ろしい表情の二王像が立ち、辺りに鋭くにらみをきかせています。
そんな二王門をくぐれば、広々とした参道が続く境内。そこで目をひくのは、この寺のシンボル、「五重塔」。中には、真言宗の寺ならではの荘厳な密教世界が広がっているのです。
そして訪れておきたいのは、この寺の本尊がまつられている「金堂」(こんどう)。皇室と深い関わりがあり、国宝にも指定されている貴重な建物。
境内には菅原道真や弘法大師など歴史上の人物にまつわる場所も残されていました。
さらに、仁和寺には法皇の住まいに端を発する御殿もあり、書院や、宸殿(しんでん)、優美な庭園が広がり、法皇の暮らしに想いをはせます。

そんなこの寺には、国宝や重要文化財に指定される数多くの建物や仏像などが残されているといいます。応仁の乱などの戦火をくぐり抜け、今に伝わる貴重な品々。そこには宝を守り抜いた仁和寺の、知恵と努力の物語がありました。

いにしえより広大な敷地を誇った仁和寺。かつてはその境内の一部だったという「雙ヶ岡(ならびがおか)」をこよなく愛したのが、かの兼好法師。彼が著した随筆「徒然草」の中には、世間に広く門戸を広げ人々に愛された仁和寺の僧侶の逸話がありました。

皇室ゆかりの格式高い寺院でありながら、広く人々に親しまれた仁和寺。国宝を今に伝えるこの寺の魅力といにしえの物語をひも解きます。


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