知られざる物語 京都1200年の旅

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2014年1月7日・1月21日放送 
「清水寺と都の新年」

番組内紹介リスト








京の都を長きに渡り見守ってきた「清水寺」。 いにしえより、多くの人が詣で、心のよりどころとしてきた場所。 新たな年を迎え、あらためて訪れたい清水寺と、この地を彩る新年の趣をめぐります。

その歴史は、平安京に都が移されるよりも前にさかのぼるという「清水寺」。 まずはその入り口に堂々と立つ「仁王門(におうもん)」をくぐり、人々を迎えてくれる「三重塔(さんじゅうのとう)」へ。さらに足を進めると見えてくるのは、誰もがよく知る「清水の舞台(きよみずのぶたい)」。本堂にまつられている本尊は十一面千手観音。出世や健康、五穀豊穣など様々なご利益をもつ仏。33年に一度御開帳が行われる秘仏であり、普段はお前立(おまえだち)を拝みます。

かつて、そんなこの寺の参道だったのが、街の中心を東西に通る「松原通り(まつばらどおり)」。歴史に名を残す数多くの人物も、この道を歩いたといいます。 清水寺の中には、いくつかの寺や神社もあります。その中の一つ「地主神社(じしゅじんじゃ)」に祀られるのは、縁結びの神様。さらに安産の御利益があるとして知られる「子安の塔(こやすのとう)」と、そのそばに建つ「泰産寺(たいさんじ)」。実はこの2つの建物は、もともとは仁王門の近くにあり、今もよく知られる参道「産寧坂(さんねいざか)」の名前の由来となったとも伝わります。

清水寺の本堂の横で、訪れる人を迎えてくれる「出世大黒天(しゅっせだいこくてん)」。 大黒天といえば「七福神」の一つとしてよく知られます。京の街に残る、正月に福を呼ぶ伝統行事「七福神巡り(しちふくじんめぐり)」。中でも特に知られるのが「都七福神巡り(みやこしちふくじんめぐり)」。その一つである「京都ゑびす神社」。由緒あるゑびす様に手を合わせ、七福神の歴史に耳を傾けます。さらに自然あふれる宇治(うじ)に建つ「萬福寺(まんぷくじ)」。この寺にも「都七福神の一つ「布袋尊(ほていそん)」が祀られています。

新しい年を迎えた都の寺院には、様々な習わしも。名高い禅寺・妙心寺「東林院」では、この時期、無病息災を願って「小豆粥(あずきがゆ)」がふるまわれます。

いにしえより人々の思いを集めた清水寺と都の新年にまつわる物語をひもときます。


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