知られざる物語 京都1200年の旅
放送内容
2013年11月5日放送
「市川猿之助が歩く 京の秋2時間スペシャル 趣深まる寺と旬の味わい」
ナビゲーターの市川猿之助が自ら京の街を歩き、華やかな「古都の秋」の数々を紹介する2時間スペシャル。この時期にぜひ訪ねたい都の名所や、秋らしい逸品を扱う老舗、猿之助が通う知られざる名店など、それぞれの持つ長い歴史をたどりながら、奥深い魅力を堪能していきます。
前半は、この季節に趣を深める「寺」を巡ります。 いにしえから古都を見守ってきた比叡山(ひえいざん)のふもとに門を構える「曼殊院(まんしゅいん)」は、紅葉の名所。そこには、昭和の文豪、谷崎潤一郎も愛した光と影が織りなす風景がひろがります。 門前に美しいすすきがなびく「源光庵(げんこうあん)」もまた、秋ならではの趣ある陰影を楽しめる場所。円形の「悟りの窓」と、四角形の「迷いの窓」には、大切な仏の教えが込められていました。 また、「雲龍院(うんりゅういん)」では、風情あふれる庭園を、ひと味ちがった楽しみ方ができるといいます。 山の奥深くに分け入った「狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)」は、猿之助が足しげく通うという場所。あの「清水の舞台」と同じ造りという本殿の中に、個性的な不動明王が祀られています。 豊臣秀吉とその妻、ねねゆかりの寺「高台寺(こうだいじ)」では、光に照らされた幻想的な秋の夜の風景が浮かび上がります。
後半に訪ねるのは、都の「旬の味」と、そこに秘められた物語。 歴史ある京の台所・錦市場(にしきいちば)にある創業120年の老舗青果店「四寅(よんとら)」で出会えるのは、旬の京野菜。また、丹波栗や黒大豆枝豆など、季節の味覚がそろう店「京丹波(きょうたんば)」では、焼き立ての丹波栗を味わいます。 同じく歴史ある寺町通りに店を構える老舗「とり市(いち)」に並ぶのは、こちらも丹波産の松茸(まつたけ)。ここで買った松茸を、向かいにあるこの店直営の懐石料理店「直會撰(なおらいせん)」で頂くこともできるのです。 京を代表する禅寺・南禅寺の近くに店を構えるのは、創業400年の京料理の老舗「瓢亭(ひょうてい)」。 江戸時代に始まる由緒あるたたずまいのこの店では、洗練された季節の料理と、創業以来変わらない名物料理を堪能することができます。 さらに、老舗旅館「俵屋(たわらや)」が営む天婦羅専門店は「点邑(てんゆう)」は、猿之助が京都を訪れたら立ち寄るといういう、なじみの店。そこで頂けるおすすめの一品とは? さらに、秋の彩りに満ちあふれた京の菓子や、上賀茂名産の「すぐき漬け」なども、長い歴史の物語に耳を傾けながら味わいます。
趣深い寺と旬の味、古都を訪れ、この季節にこそ楽しみたい、秋の魅力を巡っていきます。