知られざる物語 京都1200年の旅

知られざる物語 京都1200年の旅

  • トップページ
  • バックナンバー
  • ナビゲーター
  • 旅人

2013年9月17日・9月24日放送 
「歴史を見つめる京の門」

番組内紹介リスト







京の都で、いにしえより時代を彩ってきた数々の門。 寺や神社の入り口にそびえ立ち、長きにわたり、この地を見守ってきました。 そこには重ねてきた歴史、そして、歴史に名を残してきた人々のさまざまな思いが詰まっているのです。 鴨川のほとりにある、平安時代から続く「上賀茂神社(かみがもじんじゃ)」、そこにそびえ立つのは、朱塗りの立派な作りの「楼門(ろうもん)」。 「荘厳さを示す」意味を込め、造られたとも言われるこの門は、長い時を経た今も、存在感あるたたずまいで人々を迎え入れています。

法然上人(ほうねんしょうにん)が開いた浄土宗。その総本山である「知恩院(ちおんいん)」。ここには京都で最も大きな「三門(さんもん)」があり、その2階部分に上がれば、貴重な仏像たちに出会うことができます。

鎌倉時代に起源を持つ由緒ある禅寺「東福寺(とうふくじ)」に建つのも同じく三門。 時代を彩った人物たちが手を加え、幾度となく直してきたというその門の柱には、豊臣秀吉の存在を示す「太閤柱」の名が残されていました。 この寺の境内には、鎌倉時代ゆかりの「六波羅門(ろくはらもん)」や、かつて天皇家の使いが通ったとされる「勅使門(ちょくしもん)」。京都御所より移された「月下門(げっかもん)」など、数多くの門に出会うことができます。

歴史上の人物とのゆかりも深い門。豊臣秀吉を祀(まつ)った「豊国神社(とよくにじんじゃ)」にあるのは、豪華絢爛(けんらん)な造りで知られる「唐門(からもん)」。 華やかな装飾の美しさを今に残します。そんな秀吉ゆかりと伝わる唐門は、浄土真宗の寺・西本願寺(にしほんがんじ)や、名高い禅寺・大徳寺(だいとくじ)でも見ることができるのです。

京の街の中心にある「京都御苑(きょうとぎょえん)」に残るのは、幕末に起きた歴史的事件「蛤御門の変(はまぐりごもんのへん)」を今に伝える「蛤御門(はまぐりごもん)」。 門に残る弾の跡や焼け跡が、戦いの激しさを物語ります。

京の北にある「天寧寺(てんねいじ)」に構えるのは、その景色が特徴的な「額縁門(がくぶちもん)」。門から望める、まるで額に入ったかのような風景には、この寺ならではの逸話が残されていました。

さまざまな「京の門」、そこに積み重ねられた、はるかなる時をたどります。


番組内紹介リスト