知られざる物語 京都1200年の旅

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2013年9月3日・9月10日・2014年7月15日放送
「三十三間堂と京の仏像」

番組内紹介リスト






雅な雰囲気漂う京の街の中で、一際存在感のある寺、三十三間堂。
その本堂に中に広がるのは、1001体にもおよぶ数多の千手観音像(せんじゅかんのんぞう)。
中央に佇む中尊の左右に500体ずつが並び、訪れる者全てを圧倒します。
千手観音は、多くの顔と手を持っており、それぞれに重要な意味と願いが込められているといいます。
そんな千手観音像たちの前に立つのは、二十八部衆と呼ばれる仏像たち。古来インドの伝説を元に生まれた神々である二十八部衆の中には、私達にとって身近な神もいます。
例えば、七福神としても知られる「毘沙門天(びしゃもんてん)」や、仏法を守る「阿修羅王(あしゅらおう)」、「帝釈天(たいしゃくてん)」など…。
またその左右両端に、たたずむのは風神雷神像。俵屋宗達の「風神雷神図屏風(びょうぶ)」はこの像をモデルに描かれたという説もあるのだとか。
多くの仏像が眠る三十三間堂と同じく、数多の仏像がまつられているのが「即成院(そくじょういん)」。
「光の仏」と呼ばれる阿弥陀如来(あみだにょらい)を中心に二十五の菩薩(ぼさつ)が取り囲み、様々な楽器を奏でる姿は、「仏像のオーケストラ」の異名をとります。
亡くなった人を極楽浄土へ迎えに来たという阿弥陀如来と二十五菩薩たち。如来と菩薩の意外な関係とは。
即成院と同じく、阿弥陀如来を本尊とする「永観堂(えいかんどう)」。この寺の阿弥陀如来は、ちょっと変わった個性的な姿をしています。そこには永観堂の名につながる逸話が秘められていました。
さらに、「知恩寺(ちおんじ)」にまつられた阿弥陀如来は、平安時代の終わりから鎌倉時代にかけて活躍した仏師、快慶(かいけい)によって作られたもの。
そして、嵯峨(さが)の大覚寺は、不動明王(ふどうみょうおう)を中心にした五大明王を本尊とする珍しい寺院。明王は、恐ろしい表情で仏法にそむく者を導く役割を持つとか。
三十三間堂を中心に、京都に眠るさまざまな仏像を巡り、そこに込められたいにしえの人々の願いと逸話をひもときます。


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