知られざる物語 京都1200年の旅

知られざる物語 京都1200年の旅

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2013年7月23日・7月30日放送 
「京の夏を味わう」

番組内紹介リスト







緑豊かな山々、清涼な川のせせらぎ… 古都の夏の風景の中ではぐくまれてきたのは、豊かな食材。、食の素材たち。 今回は、そんな魅力あふれる京の「夏の味」を巡ります。

風情漂う、京都の夏の風物詩、鴨川納涼床。 老舗料理店「幾松」は、そんな納涼床が楽しめる店の一つ。 そこでいただけるのが、京を代表する食材「鱧(はも)」。 目の前に広がる、比叡山から続く山並みを眺めながら、鱧の「落とし」を始めとする夏らしい料理の数々を楽しめます。

そして、京の台所・錦市場(にしきいちば)に並ぶのは、新鮮な初夏の食材の数々。 その中の1軒、川魚料理屋「のと与」は、京ならではの関西風の「鰻(うなぎ)」が味わえる店。 鰻の南蛮漬けや、煮凍り、 ご膳など、この地で親しまれてきた数々の鰻料理を堪能。 さらに足をすすめた先に暖簾を構える、老舗「有次(ありつぐ)」には鱧や鰻などをさばくための、特別な包丁が揃います。

実は、そんな鰻は、京の都では、はるか昔から食されてきた食べ物。 江戸時代より続く、川魚料理を扱う、京懐石の老舗、美濃吉・本店「竹茂楼」(たけしげろう)では 歴史を感じる、「うなぎ姿ずし」などの名物料理が。 さらに、鰻が神の使いとしても崇(あが)められている神社も。平安時代の終わりに起源を持つという「三嶋神社」。、そこに残された、鰻にまつわる、物語とは?

この時期に捕れる、旬の魚、「鮎(あゆ)」もまた、夏に欠かせない食材の一つ。 芸術家であり、後に美食家とうたわれた北大路魯山人(きたおおじろさんじん)が、この地の鮎を絶賛したことでも知られます。 創業430年以上という「山ばな平八茶屋」では、そんな鮎料理を、彼の数々の逸話と共に楽しむことができるのです。 魯山人の器で、美しい料理の数々を堪能できる名店も。 嵐山にある「吉兆」は、器と料理の調和を大事にした魯山人の精神が今なお残り、 京料理の醍醐味(だいごみ)を教えてくれます。

京の風情、伝統を感じながら、この地で育まれてきた夏の味を堪能します。


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