知られざる物語 京都1200年の旅

知られざる物語 京都1200年の旅

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2013年5月28日・6月11日放送 
「古都に息づく空海伝説」

番組内紹介リスト






平安時代、遣唐使として中国に渡り、密教を学んだ「弘法太師 空海(こうぼうだいし くうかい)」。その後、真言宗を開き、たくさんの人々を導きました。さらに、雨を降らせ、病を治すなど、人間の力を超えた不思議な伝説も残ります。今回は、京都に残る空海ゆかりの地で、そんな神秘的な物語を訪ねます。

真言宗の総本山である「東寺(とうじ)」。平安時代に都を守るために建てられたこの寺は、空海が真言宗の教えを広めたことで知られます。そこには、空海が密教の教えをわかりやすく伝えるために作った「立体曼荼羅(りったいまんだら)」が残されています。かつて空海が住んでいたという「御影堂(みえいどう)」では、まつられている「弘法大使坐像」が、今も人々を見守っています。
他にも京都には、空海と関わりの深い寺院がいくつもあり、数多くの伝説が残されています。東寺に、ほど近い場所にある「不動堂明王院(ふどんどうみょうおういん)」。お堂の下にある井戸には、空海が掘ったという仏像が今も安置されており、ある言い伝えから、長年、人の目に触れてはいないのだとか。書にも優れ、「三筆の一人」と称される空海。「高雄山神護寺(たかおさんじんごじ)」には、そんな空海の手による書が残されています。さらに空海には、病気を治す力もあったという伝説も。「神光院(じんこういん)」に残るのは、眼の病に悩む人々を救ったという物語。平安京に恵みの雨をもたらしたことでも知られる空海には、水に関する伝説もたくさんあるといいます。「来迎院(らいごういん)」に伝わるのは、空海が仏具の一種「独鈷(どっこ)」で掘ったという「弘法大師独鈷水」。そして、「今熊野観音寺(いまくまのかんのんじ)」にも、空海が地面をつえで突くと湧き出たという伝説の水が、今もこんこんとあふれています。実はその背景には、空海が唐で学んだ知識や技術があったとも言われています。

そんな、京都に残された数々の空海伝説。そこに隠された、知られざる物語をひもといていきます。


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