知られざる物語 京都1200年の旅
放送内容
2013年3月19日・3月26日放送
「幕末の京に生きた新選組」
今から150年前、江戸幕府が倒れる最後の最後まで主君に忠誠を誓い、武士の魂を貫き通した男たちがいました。それは…「新選組」。 志を胸に、幕末の京都で大活躍した浪士集団。個性溢れる隊士たちの逸話は、私達日本人の胸を熱くしに彼らを慕うファンの数は今なお全国各地に増え続けているのです。
京都の中心部に建つ「壬生寺(みぶでら)」はかつて新選組がその活動拠点とした場所。 今からおよそ1000年前、平安時代に創建されたという歴史ある寺院で、新選組の隊士たちは剣術や砲術などの練習をしていたといいます。そんな壬生寺の近くにあるのが「八木家」。 和菓子店を営む八木家は、新選組の隊士たちが寝泊りしたいわゆる「屯所(とんじょ)」。 そしてその近くにはもう一つの屯所「旧前川邸」も。ここには新選組が、全国にその名をとどろかせるきっかけとなった、ある事件にゆかりの部屋があるのです。 かつて会津藩の本陣であった「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」は、新選組の近藤勇が藩主の松平容保(かたもり)と謁見した部屋があります。 新選組の隊士たちが足しげく通った花街・島原では、日本唯一の揚屋(あげや)建築が残る「角屋(すみや)」を訪ね、当時の華やかな宴に思いをはせます。 幕末関連の資料を一手に集めた「霊山(りょうぜん)歴史館」では新選組や、彼らに敵対した志士たちの貴重な品々を拝見。 幕府軍と新政府軍がぶつかり、新選組も参戦した「鳥羽伏見の戦い」。その戦いの凄まじさを今に伝えるのが伏見で240年続く料亭「魚三楼(うおさぶろう)」。老舗の店主に代々伝わる、新選組にまつわる貴重なエピソードを伺います。
新選組の生きた京都の各所を巡りながら、動乱の幕末を駆け抜けた男達の物語をひもときます。