知られざる物語 京都1200年の旅
放送内容
2012年5月8日・22日放送
「京にそびえるスカイツリー 塔に秘められた謎」
風情ある京都の街並みの中に、凛とそびえ立つ塔の姿。いにしえの時代より、京都にそびえ立つ塔の背景には様々な物語がありました。
京都に立つ塔の中でも、ランドマーク的な存在であるのが東寺 五重塔。その高さは、木造塔としては日本一を誇ります。そして、京都最古の五重塔といえば、醍醐寺 五重塔。山を背にして堂々とそびえ立つ醍醐寺 五重塔。はるか昔に作られたこの五重塔には「美の秘密」がありました。
京都の塔の魅力は美しさだけではありません。江戸時代の始めに建てられ、約400年もの歴史を持つ仁和寺 五重塔。長い歴史の間、地震で一度も倒れた事がないという、五重塔の秘密とは?
東京スカイツリーにも活かされたという仁和寺 五重塔の内部構造を紹介。
長い歴史の間で、塔の形は様々に変化を遂げていきました。京都に残る、珍しい塔を巡ります。京都の南・木津川にある山間の寺、海住山寺。この寺の塔は "裳腰"と呼ばれる屋根が付いた、珍しい五重塔。
そして、歴史上の人物と深い関わりのある塔も京都には残されています。
織田信長の菩提を弔う為、豊臣秀吉が建立した総見院にあるのは、信長の供養塔として作られた石造りの五輪塔。さらに、秀吉の伝説が残されているのが、宝積寺 三重塔。秀吉が一夜にして建立したという、伝説の三重塔を訪ねます。
その他、京都の山間にある志古淵神社で発見された、国内最古とされる木造五輪塔や平安時代に作られたとされる、幻の九重塔など、謎に包まれた、いにしえの塔を紹介。信仰の対象としてだけではなく、人々の心の拠り所でもある京都の塔。 “八坂の塔”の愛称で親しまれている、法観寺 五重塔を訪ねます。京都の街並みには欠かせない、シンボル的なこの塔には、伝説の人物・浄蔵が、傾いた塔を法力で立て直すという不思議な逸話が残されていました。
今も昔も変わることなく、人々の心の拠り所としてそびえる京都の塔。様々な京都の塔をめぐり、その知られざる物語をひもといていきます