知られざる物語 京都1200年の旅

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2012年4月24日・5月1日放送 「平清盛が歩いた六波羅」

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鴨川の東側、清水寺へと続く松原通り。その通りの界隈は古くより六波羅と呼ばれます。
六波羅は平安時代の昔、亡くなった人々を葬るところであった鳥辺野の入り口にあたることから、あの世とこの世を繋ぐ場所と言われ、数多くの知られざるミステリアスな物語が残されています。そしてまた、平清盛をはじめとする平家の拠点であったことでも知られ、現在でも「池殿町」や「門脇町」など、平家ゆかりの地名が数多く見つかります。
名刹、建仁寺には平家の邸宅から移築されたといわれる門も。そんな六波羅の中心にあるのが、古来よりあの世への入り口と言われてきた「六道の辻」。そのすぐ近くにある六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)では、地獄の主、閻魔大王に仕えていたという逸話をもつ人物、小野篁(おののたかむら)の物語を紐解きます。

寺内にある篁堂には実物大の小野篁像、そして篁自らが彫ったと伝えられる閻魔大王像。そして、篁があの世とこの世を行き来したという伝説の井戸など、ミステリアスな逸話を今に伝えます。西福寺(さいふくじ)にあるのは、弘法大師空海手彫りと伝わる貴重な地蔵尊。平安時代の皇后が、皇子の病を治して欲しいと祈ったところ、たちまち平癒したという逸話から「子育て地蔵尊」と呼ばれます。子育てと言えば、西福寺のすぐ近くに店を構える「みなとや幽霊子育飴本舗」。そこには母親の幽霊にまつわる怖いながらも心温まる逸話がありました。六波羅蜜寺へは開山の空也上人立像を訪ねます。

また、かつてこの地にあったといわれ、空也上人とも深いゆかりがある嵯峨野の愛宕(おたぎ)念仏寺。多くの人々の手によって作られた1200体の羅漢像はまさに圧巻。さらに六波羅には近年、新しい発見も。その他、六波羅探題の遺構がある東福寺、平清盛ゆかりの若一(にゃくいち)神社も紹介。

多くのミステリアスな逸話が残された六波羅、その知られざる物語をお楽しみ下さい。



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