知られざる物語 京都1200年の旅

知られざる物語 京都1200年の旅

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2012年11月6日・11月20日放送 
2013年10月22日放送 
「市川猿之助が歩く 京の秋スペシャル 前編
嵐山・嵯峨野に残る平安の美」

番組内紹介リスト







京都の景色が最も美しい季節、秋。 この時期、京都で出会えるのは「自然の美」、そして「芸術の美」。 今回は、「市川猿之助が歩く 京の秋スペシャル」と題し、2回にわたり 秋に様々な魅力を見せるを京都を、ナビゲーター市川猿之助自ら巡り、そこに残される、 知られざる物語をひもときます。

その1回目のテーマは、自然豊かな風情あふれる地、「嵐山・嵯峨野」。 この雅な土地は、1200年前の平安貴族達にも愛されていた場所。 特に秋の景観は美しく、平安時代に勢力を極めた、かの藤原道長も嵐山の紅葉を楽しんだとか。

そんな、はるか昔の趣を感じる嵐山嵯峨野には、紫式部によって書かれた「源氏物語」の舞台となった場所も。 竹林の中に静かにたたずむ、「野宮神社(ののみやじんじゃ)」は 光源氏と、その恋に苦しむ六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の別れの場面に描かれた場所。嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の名でも知られる、「清凉寺(せいりょうじ)」は 源氏物語の主人公、光源氏のモデルともなった人物、源融(みなもとのとおる)ゆかりの寺。 寺に伝わる、源融の面影を宿した仏像の姿を拝みます。

その源融の父親であったのが、時の権力者であった嵯峨天皇(さがてんのう)。 「嵯峨野(さがの)」の地名は、嵯峨天皇が、この風情あふれる地をこよなく愛したことに 由来するのだとか。 嵯峨天皇に深いゆかりを持つ寺が「大覚寺(だいかくじ)」。 政治を離れ隠棲した嵯峨天皇は、この場所で詩文をたしなみ、海外の文化を持ち帰った空海と親交を深めたとも伝えられます。

そして、市川猿之助の思い出の場所、嵯峨野の法輪寺(ほうりんじ)へ。 この寺に伝わるのは、京都の子供の風習「十三詣り」。 少年時代に、この地で「十三詣り』を体験したという、ナビゲーターの市川猿之助が、 当時の思い出を語ります。

この嵯峨野に華開いた、平安時代の文化といえば「和歌」。 平安貴族である歌人・藤原定家が、嵯峨野・小倉山で、小倉百人一首を編集したと伝わります。 そんな百人一首ゆかりの地をめぐります。

秋の京都で、一層彩りを増す「嵐山・嵯峨野」。 そこではぐくまれてきた平安時代の面影。そこに残された数々の物語。 ナビゲーター・市川猿之助がひもといていきます。


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