にほん風景物語
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山本周五郎 錦秋の宮城路 ~名作「樅ノ木は残った」その城下町を巡る~
「私はあの木が好きだ(中略)静かな、しんとした、なにもものを云わない木だ」
昭和を代表する作家、山本周五郎の代表作「樅の木は残った」。
主人公は歴史上、さらには歌舞伎の世界で「逆臣」として描かれてきた仙台藩の重臣
原田甲斐。
山本周五郎は謀反を起こした原田甲斐を<伊達藩取り潰しの陰謀>から救ったヒーローとして描き大きな反響を集めました。
それまでの原田甲斐評とは全く異なる人物像として描いたその背景とは?
今回の旅人山本一力さんは山本周五郎を崇拝する一人。
旅の舞台は周五郎氏が新聞連載を始める一か月前に訪れた、主人公原田甲斐ゆかりの地柴田町、奥羽山脈の一つ蔵王連峰の山懐、青根温泉。旅人はここから見える樅の木を見ながら何を思うのでしょうか?
紅葉、秘湯を堪能しつつ秋の宮城路を辿ります。