にほん風景物語
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民謡『ひえつき節』の里を歩く ~ 秘境 宮崎・椎葉村 ~
今回の旅先は、宮崎県の北西部、九州山地の中央に位置する東臼杵郡椎葉村。 1000mを越える峻険な九州山脈に抱かれた山間の村です。 椎葉の集落は、自然の恵み豊か。村人たちは、その恵みを伝統の焼畑や狩猟に生かし、 独自の民族文化や芸能を紡ぎ出してきました。
その風景と、古くから歌われてきた民謡や神楽などは、親から子へと何代にもわたり、今も受け継がれている椎葉の文化遺産です。
かつての主食であった"ひえ"を搗くときの労働唄「ひえつき節」は、椎葉村が発祥。 また平家落人伝説を伝える村であり、ひえつき節の歌詞と密接に関係しているといいます。
今回の旅人は作家の高橋源一郎さん。 椎葉村へは、日向市からわずか一日二便のバスで向かいます。 バスに揺られること2時間30分。 秘境・椎葉村で、他では決して食べることのできない、ニホンミツバチの蜂蜜や伝統の菜豆腐など郷土の食を味わい、「ひえつき節」に代表される伝統芸能に触れます。