にほん風景物語

名作"東京物語"のふるさと尾道 ～小津安二郎が描いた昭和の風景～

小津安二郎の名画「東京物語」。６０年以上昔に作られた映画にもかかわらず、時代を経た今でも世界中で評価される不朽の名作だ。その舞台となった広島県・尾道は、現在でも大林宣彦監督作品をはじめ数々の映画の舞台として描かれている。
今回の旅人、高橋源一郎は「東京物語」でも撮影された浄土寺や、映画で使われ実際に監督・出演者が宿泊したという旅館、さらには風光明媚（めいび）な尾道水道を訪ねた。

市内に残るレトロな雰囲気な映画館では今もフィルムが流れ、急な坂道を行商が行き交い、のんびりと猫があくびをする風景…。尾道がなぜ映画の舞台になるのか？　その秘密を探るため、尾道の絶景や地元の人々の暮らしに触れ、その魅力を紹介する。