にほん風景物語

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宮沢賢治の名作"銀河鉄道の夜"。生涯のあらゆる考えや力を尽くして、最期まで書き直し、なお未完成となった作品は、賢治の"ねがい"をちりばめて、今も多くの人々に愛されています。

その作品の舞台となったのは、古郷岩手の原風景。モデルとなったSLが走る岩手軽便鉄道や、風光明媚な岩手山に花巻温泉、田園風景と北上川の流れ…まだロケットもない時代に銀河への旅を想像させた、岩手の多彩な風景を旅します。

さらに、遺族が語る生立ちや知られざるエピソード、産湯に使われた古井戸に生徒を連れて足繁くかよった蕎麦屋などのゆかりの地も訪ねます。

そして、最期の作品に込められた賢治のねがい…「ほんたうのさいわひ」とは…？そのことばに隠された意味を探るため、作家・山本一力が旅します。