自然に恵まれた和歌山県熊野でのびのびと育った女の子。
ソフトボール部で活躍し、橋の上から川に飛び込んで泳いでいたという男の子のように元気だった女の子。
自然の神様は少女にもう一つ、唄という特技を与えた。
それから30年、少女は演歌歌手として押しも押されぬ大歌手になった。坂本冬美である。
演歌一筋。
数多くのヒット曲を世に送り出してきた坂本冬美、演歌を極めた彼女が和服からドレスへ。
ビリーバンバンの持ち歌である「また君に恋してる」のカヴァー曲が大ヒット。大きなイメージチェンジを果たした。
演歌歌手、坂本冬美はなぜJ・ポップス系の唄に挑んだのか?
彼女を変えた一本のCMソング。この意外な起用の真実。最初は誰もが坂本冬美が唄っていると気づかなかったCMソング「また君に恋してる」
そこにいたる軌跡を追うことで、坂本冬美の実像に迫る。
冬美さんにエールを送るビリーバンバン。CM「いいちこ」の制作に関わった人物が、坂本冬美起用の背景を語る。
そして、番組は唄という天分に恵まれながらも、遠い歌手への道を歩むことになった坂本冬美のふるさと和歌山県熊野を旅する。
レストランでアルバイトをしながら唄を学び、高校卒業後、梅干し会社に勤めながら、歌手を諦めようとしなかった坂本冬美のひたむきな努力の足跡を辿る。
デビュー曲は冬美さんが最も避けたかった男唄「あばれ太鼓」。以後、男唄で演歌の世界を席捲していく。
坂本冬美。彼女に女唄へのこだわりはなかったのか?
そして、坂本冬美を創った3人の人生の恩師たち。
彼女を最初に見いだした猪俣公章、彼女を全く未知な音楽に導いた忌野清志郎、壁にぶちあたった坂本冬美を救った二葉百合子。
この三人に坂本冬美はどのようにかかわり、何を学んだのか?
番組は「また君に恋している」という大ヒットソングが生まれた背景をベースにしながら、歌手、坂本冬美の半生と唄にかけた一人の女性の熱い想いを浮き彫りにする。
「わたしは演歌歌手。演歌をつけなくてもという人がいますが、自分は演歌歌手だと言っています」
自信を持って言い切る坂本冬美。
♪また君に恋してる いままでよりも深く
今、坂本冬美は新たな歌手として、大きく変わろうとしている。
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