うたの旅人

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初回放送:2009年6月19日「池上線」





「池上線」。舞台は東京大田区、東急池上線沿線。いまでものどかな雰囲気を漂わせるローカル線である。1975年当時アイドルだった西島三重子さんが作曲。有線放送を通じて人気を集めじわじわと売れていった。現在まで80万枚を売り、何人もの歌い手がカバー、'70年代のフォーク名曲集などには必ず選ばれる定番である。
この歌の発売当時から、どの駅前も光景が似ていたため、歌詞の駅はどこか、純愛か不倫かと、ファンの中で論議になった。
作詞をした佐藤順英さんは現在、山形在住。解答をださないまま30年が過ぎた。西島さんは詩の裏側は知らなかった。
答えは「あなたの心の駅だと思ってください」と答えていた。
今回はこの歌のいきさつを求めて、山形、東急池上線沿線を旅する。
西島さんに当時の思い出や、この歌にまつわる話を聞きながら、東京南部の五反田~蒲田間10・9kmの小さなローカル線の旅をする。
作詞家の佐藤さんは現在山形でベンチャー企業を経営する社長さんである。
佐藤さんにとって、この詩はまさに青春時代のほろ苦い思い出であった。
「あの歌を世にだしたくて作詞家になったようなもの」といいます。
その真相を聞きます。
エピソードとして、当時池上線を走っていた「東急テハ3655」という車両がいまでも青森県十和田観光電鉄で現役で走る姿をもとめて十和田湖を旅します。