建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧風間家住宅

風間家は、幕末には鶴岡一の豪商となった庄内藩の御用商人。明治期には、庄内地方では坂田の本間家に次ぐ大地主に成長した。現存する屋敷は、風間家七代目幸右衛門が建築し、建築年が丙申であったことから「丙申堂」と名付けた。南面する主屋を中心に、南側道路に面して表門と前蔵、西側に中蔵・奥蔵などがある。主屋は広大な板の間、約4万個の石を置いた屋根など随所に特徴がある。規模が大きく、各部の意匠も優れた明治期の庄内地方を代表する近代和風建築である。