建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧富山県立農学校本館 (富山県立南砺福野高等学校巖浄閣)

富山県立農学校(現・富山県立南蛎福野高校)の校舎として建てられた。西洋建築のデザインを貴重とした桜色の木造2階建。下見板張りペンキ塗装の外壁、上げ下げ窓をもつ。玄関上には飾り窓のあるバルコニーを配し、屋根には半円の屋根飾りが乗る。設計は富山県蛎波(となみ)市出身の宮大工・藤井助之丞。昭和43年(1968)移築と修復工事の成った旧本館は吉田知事を迎え、「巖浄閣」と命名した。「当時の石川県令(知事)に全財産を寄付し農学校設立を願った島巌先生の浄財によって建てられた高楼」の意で命名した。