建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧奈良県物産陳列所(仏教美術資料研究センター)

旧奈良県物産陳列所(仏教美術資料研究センター)

奈良国立博物館に隣接し建つ、明治中期を代表する木造和風建築。外観は宇治の平等院鳳凰堂に範をとったものと考えられ、細部には飛鳥時代から鎌倉時代の伝統的な建築様式を取り入れる一方、窓にはイスラム風意匠も見る事が出来る。小屋組や壁には西洋建築の技術が取り入れられている。春日大社の参道に面し、奈良県下の殖産興業と物産の展示販売をおこなう施設として利用されてきた。設計は、明治28年帝国大学工科大学造形学科を卒業後奈良県に赴任、技師として古社寺保存修理事業に尽力した「関野貞(せきのただし 1867-1935)」。(公開:毎週水・金曜。祝日休)