建物遺産～重要文化財を訪ねて～

旧帝国奈良博物館本館（奈良国立博物館）

奈良公園内に建つ、奈良で最初の本格的洋風建築。煉瓦造石貼りの博物館建築。設計は当時宮内省内匠寮技師であった片山東熊(1854-1917)。明治２７年(1894)竣工し、同２８年開館した。　フレンチルネサンス高揚期の様式で、玄関まわりをはじめ外観は意匠的に優れ、京都博物館とともに明治中期の代表的遺構である。平成２２年(2010)に展示室をリニューアルし、「なら仏像館」として再オープン。飛鳥時代から鎌倉時代に至るまでの優れた仏像を中心に展示。国内の博物館では、最も充実した仏像の展示となっている。（公開：月曜、年末年始休）