建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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旧ハンター住宅

旧ハンター住宅I

慶応3年(1867)に来日した英国人実業家「エドワード・ハズレット・ハンター(1843-1917)」の自邸。明治23年に建てられ建物をハンターが買い取り、明治40年に改造を加え移築した。幾人か所有者が変わり、処分される寸前、昭和36年(1961)に神戸市が土地を提供、兵庫県が費用を負担するかたちで現在の場所に移築し保存することが決定した。建物は石造基礎の上に木骨煉瓦造、2階建。骨組みは木造で、外壁に煉瓦を使用。煉瓦表面を露出させずにモルタルと石膏で仕上げている。英国ヴィクトリア朝風の様式を正しく伝える明治時代洋風建築として、特に優れたものである。ハンターが設立し育てた造船所は、現・日立造船の前身にあたる。また、種々の功績が認められ勲五等双光旭日章に叙せられた。(公開:王子動物園内、水曜休、内部は4、8、10月公開)