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2016年11月27日
熱中ゲスト
ジャズミュージシャン 渡辺貞夫<後編>
今なお現役で活躍する世界の“ナベサダ”、その熱いジャズ人生を2週にわたり紹介する後編。アメリカ留学から帰国し、ナベサダブームを巻き起こしたその後の活動と現在の音楽活動も紹介。10月にはネパールを訪れ、日本との外交関係樹立60周年記念のライブを行った。昨年の大地震の傷痕が残る現地での子供たちとのふれ合いなど、ライブ映像もふんだんに交えて、旅を振り返る。
~日本中を席巻 “ナベサダブーム”の舞台裏~
1978年に発表したアルバム「カリフォルニア・シャワー」はジャズの世界では異例の30万枚を超す大ヒットを記録、そして、日本のジャズミュージシャンとして初めて日本武道館でコンサートを開催するなど、渡辺さんはジャズの枠組みを超えた“ナベサダブーム”を日本中に巻き起こした。その裏には、アメリカ留学からの帰国直後に目にした日本の観客への、ある“思い”があった。そして、日本のみならず世界中の人々を魅了し続けてきた渡辺さん流の、意外な“海外での闘い方”とは―。
~子どもたちとの共演~
2005年の愛・地球博では総合監督を務めた渡辺さん。メッセージソングの作曲も担当し、世界5大陸の子どもたち400人と共にステージにも立った。子どもたちに対しては「育てるというより一緒に遊んでしる」感覚で接していると語る渡辺さんが、子どもたちや音楽を志す若いミュージシャンに伝えたい事とは。
~密着!ネパールへの旅~
渡辺さんは今年10月、日本ネパール外交関係樹立60周年のコンサートへ出演するためにネパールを訪問した。昨年発生した大地震の傷跡が未だ残る現地で、渡辺さんは音楽を通して人々と絆をむすんでいく。観客の熱気に満ちたコンサートのもようや小学校での子どもたちとのふれあい、貴重なコンサートの舞台裏など、渡辺さんの旅を密着取材した。
ジャズミュージシャン 渡辺貞夫(わたなべ さだお)さん
1933年宇都宮生れ。18歳で上京後、秋吉敏子のコージー・カルテットをはじめ数々のバンドに参加。バークリー音楽大学への留学等を経て、日本を代表するトップミュージシャンとして、ジャズの枠に留まらない独自のスタイルで世界を舞台に活躍。2005年“愛知万博”では世界中から集まった子供達400人と、国境や文化を越えた歌とリズムの共演という長年の夢を実現させ、それらの活動は海外へ広がる。近年は国立音楽大学の招聘教授として次世代の育成に今日も力を注いでいる。本年4月、オバマ米大統領夫妻がホストとなり、ホワイトハウスで開催された「International Jazz Day 2016」に日本を代表して参加。又5月にはボツワナ共和国独立50周年記念行事の一環として、大統領招待による「渡辺貞夫コンサート」が開催された。同月ニューアルバム「ライブ・イン・根室1977」をリリース。国内のみならず、海外に於いても精力的に演奏活動を行う生涯現役プレイヤーのその姿は、世界中の老若男女に勇気と感動を与えている。
http://www.sadao.com/