熱中世代 大人のランキング

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2016年10月16日

熱中ゲスト

女優 吉行和子

ゲストは60年以上にわたり様々な女性を演じてきた女優・吉行和子さん。劇団民藝で舞台デビューし、30代で大劇団を飛び出しアングラ演劇に出演。40歳を過ぎて巨匠・大島渚監督の官能的な作品で従来のイメージを覆すなど、新たな刺激を求め挑戦し続けてきた。母は美容師の草分け、あぐりさん。芥川賞作家の兄・淳之介さん、そして、同じく芥川賞を受賞した詩人の妹・理恵さんと、個性的な家族も有名だ。80歳を過ぎてなお、出演作が途切れることなく続く吉行さんの女優人生とチャーミングな素顔に迫る。

大劇団からアングラ演劇へ

病弱だった吉行さんは、衣装係を夢見て新劇の名門・劇団民藝の研究生となる。裏方志望のはずが代役として駆り出され「アンネの日記」でデビューした。その後は劇団期待の女優として活躍していたもののその心境は複雑だったという。しかし34歳の時、アングラ演劇の旗手・唐十郎の舞台「少女仮面」への出演依頼が舞い込む。既存の演劇を激しく批判する“新劇の敵”唐の作品へ出演するため、吉行さんは劇団を飛び出すという大決断をする。果たして、吉行さんを突き動かしたものとは。 そして、劇団在籍時には4年間の結婚生活も経験する。「同居一日目から後悔していた」と語る吉行さんの結婚秘話とは。

最も“刺激的”な映画出演

吉行さんが最も“刺激的”だったと語る出演作が、巨匠・大島渚監督の映画「愛の亡霊」。世界にセンセーションを巻き起こした「愛のコリーダ」の次の作品だ。吉行さんが演じたのは、“年下の男と愛欲に溺れる女”という大胆で官能的な役どころ。周囲が反対する中、出演を即決した理由とは。吉行さんの“女優魂”に迫る。

母・あぐりさんとの思い出

吉行さんの母・あぐりさんは昭和初期に美容院を開いた美容師の草分けだ。長男で人気作家の淳之介さん、詩人で芥川賞も受賞した次女の理恵さん、そして吉行さんという、個性と才能溢れる三兄妹を育て上げた。そんな あぐりさんの晩年の楽しみは吉行さんと共に行く海外旅行だった。母娘がネパールを旅する貴重な映像を紹介。さらに、吉行さんが母・あぐりさんとの思い出を語る。

趣味の俳句、 そして “しょびったれた”恋心

吉行さんの趣味は俳句。句会から課題として出される季語を基に、ユニークな作品を作っている。その中で鴻上が注目したのが“恋”についての一句。吉行さん曰く、心の中に残っている“しょびったれた恋心”を詠ったものだという。“年を重ねた男女の恋愛”とはどうあるべきか、鴻上と吉行さんが熱く語り合う。

カルチャーランキング

世界遺産登録「国立西洋美術館」で見ることができる熱中世代が好きな〝西洋の画家 〟ランキング。2016年7月、世界遺産に登録された、東京・上野の「国立西洋美術館」。 〝近代建築の巨匠〟と呼ばれるフランスの建築家ル・コルビュジエが建てた国内で唯一の建物だ。 「国立西洋美術館」の常設展では、14世紀から20世紀初頭まで、西洋美術の流れを実感できるコレクションが充実。その数は、およそ200点にも及ぶ。 今回は芸術が好きな熱中世代のみなさんに聞いた、国立西洋美術館で見ることができる〝好きな西洋の画家〟ランキング! 果たしてどのような画家がランクインするのか―。作品とともに紹介する。

女優 吉行 和子 (よしゆき かずこ)さん

東京生まれ。57年、舞台「アンネの日記」でデビュー。
『愛の亡霊』(78)『東京家族』(13)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。02年『折り梅』で毎日映画コンクール田中絹代賞を受賞。主な出演作に映画『佐賀のがばいばあちゃん』『おくりびと』『人生、いろどり』『燦燦』『家族はつらいよ』など。
2017年初夏に『家族はつらいよII(仮)』が公開予定。