熱中世代 大人のランキング
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2015年7月12日
熱中ゲスト
歌手・役者 ピーター(池畑慎之介)<前編>
「夜と朝のあいだに」での衝撃デビューから46年、歌手・役者として輝き続けるピーターさんがゲスト。
日本舞踊の跡取りに生まれながら家出した波乱の青春、突如美少年アイドルへと生まれ変わった真相、役者人生の転機となった黒澤明監督との出会い、さらに都会の喧騒を離れ海辺で続ける「おひとり様ライフ」など、常にチャレンジを続け人生をエンジョイする〝ピーター流の生きかた〟に2週にわたって迫る。今回はその<前編>。
「敷かれたレールが大嫌い!」少年時代〝2度の家出〟の真相
大阪市で生まれた。父は日本舞踊の家元(人間国宝・吉村雄輝)で、その〝跡取り〟としての期待を背に、わずか2歳で初舞台に立つ。観客の拍手が記憶に残っているという。
その後、両親が離婚しピーターさんは母と一緒に鹿児島へ。名門進学校に入学し〝エリート〟コースを歩み始めるが、15歳のとき周囲を驚かせる行動にー。突然の家出だった。あるきっかけで、大阪で父と暮らすことになるが、16歳のとき〝二度目の家出〟。
背景にあったのは、ピーターさんの生き方の〝原点〟とも云える思いだった。
〝絶世の美少年アイドル〟ピーター誕生秘話
1960年代の後半、ロカビリー全盛期の東京で、年齢を偽りゴーゴークラブで働き始めた。そこは、最先端を駆ける〝才能〟が集まる〝別世界〟だったという。不思議な〝美少年〟であるピーターさんが、客たちの話題となるのに、多くの時間は必要なかった。芸能関係者にスカウトされると、映画でいきなりの主役デビュー。初めての女性用の化粧だった。まさに異次元の美しさで注目を集めたピーターさんの、私生活を含めた当時の密着映像は必見!
また、デビュー曲「夜と朝のあいだに」を作詩したなかにし礼さんからのメッセージ、「男性と女性の両方が好きだった」という初恋秘話もピーターさんが告白する。
〝アイドル〟としての存在が嫌に・・・ピーターの一大決心
アイドルとしてスター街道を突き進んだピーターさん。しかし、次第に自身の〝原点〟でもある〝あの思い〟が大きくなっていく。そして、デビューから7年後、芸能界を辞める覚悟である行動に打って出ます。業界の常識を覆した驚くべきチャレンジとは-。
カルチャーランキング
老舗レコード店 人気の邦楽アーティスト
近頃、静かなブームとなっているアナログレコード。柔らかく艶のある音質やジャケットのデザインなどが魅力で再び注目を集めている。
番組では東京・神保町で定期的に開催されている昭和歌謡とトークを楽しむSPレコードの鑑賞会を取材。そこには懐かしい歌を求めて熱中世代のオトナたちが集っていた。
さらに、同じ神保町に店を構える1930年創業の老舗レコード店も取材。青春時代にタイムスリップしそうなレコードの数々がひしめき合うこのお店で、〝人気の邦楽アーティスト〟を挙げてもらった。果たして1位は-。
ピーター/池畑慎之介 さん
1969年ATG映画「薔薇の葬列」でデビュー。その妖艶な魅力でセンセーションを巻き起こす。
同年「夜と朝のあいだに」でレコードデビュー。
日本レコード大賞最優秀新人賞、ゴールデンアロー新人賞を受賞。
その後、歌手「ピーター」としての活躍は勿論のこと、役者「池畑慎之介」として、比類なき個性を発揮。
1985年に公開された黒澤明監督作品「乱」に出演。以来、内外の評価が高まり、役者としての地位を確立。
以来40年を、芸能界の第一線で活躍し続ける。
今後も、「ピーター」と「池畑慎之介」の2つの名前を使い分け、歌手、役者、タレントと、その特異な才能を各界で遺憾なく披露する。