熱中世代 大人のランキング

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2015年6月7日

熱中ゲスト

女優 有馬稲子(前編)

現在83歳、女優・有馬稲子さんがゲスト。壮絶な引き揚げ体験、宝塚歌劇団時代の思い出、日本映画の黄金期のこと、時代劇の大スター・中村錦之助さんとの結婚、舞台女優としての思い、そして現在の“おひとりさま”の暮らし方などなど、激動の人生を送り、そして、今も輝き続ける有馬さんの生き方に迫る。2週にわたって放送、6月7日はその前編。

命がけの引き揚げ体験

4歳の時に下関と釜山を結ぶ関釜連絡船に乗り、養父母の住む釜山に渡った有馬さん。当時、釜山には多くの日本人が住み、その街で有馬さんも穏やかに暮らしていた。その釜山で成長した少女に「戦争」がもたらしたもの、そして今も鮮明に脳裏に焼き付く「引き揚げ」の時の光景とは―。

タカラヅカから始まった女優人生

養母と共に釜山から引き揚げてきた有馬さんは1948年(昭和23年)、16歳の時に宝塚音楽学校に入学した。ところが、有馬さんはそれまで一度も「タカラヅカ」を見たこともなかったという。宝塚歌劇団では娘役として活躍し、越路吹雪さんや八千草薫さんなどと共演。有馬さんが活躍した昭和20年代当時のタカラヅカの思い出を語る。

銀幕のスターが語る撮影現場 〝画期的〟な行動で新風も

わずか4年で宝塚歌劇団を退団し、1953年に東宝の専属女優となった有馬さん。様々な監督にしごかれて、銀幕を彩るスターへと成長した。一方で、当時の映画界に存在した「五社協定」に抵抗し、女優の岸惠子・久我美子と共に「文芸プロダクションにんじんくらぶ」を設立。他社の映画への出演を認めさせ、また自ら映画製作を企画するなど、映画界に新風を巻き起こした。黄金期を迎えていた当時の日本映画界を、有馬さんはどんな思いで駆け抜けて行ったのか。
また、有馬さんにとって忘れられない映画作品の数々。その撮影中のエピソードとは―。

カルチャーランキング

プロのおススメ〝寄せ植え〟

熱中世代のオトナたちでにぎわうガーデニングショップ。今、注目されているのが、様々な植物をひとつの鉢に植えて育てる「寄せ植え」だ。場所を取らず、ベランダや室内でも手軽に楽しめることが魅力だが、人気の秘密は、〝どんな風に育つのか想像しながら、自分だけの鉢を作れる〟ことだという。
番組では約300種類の苗を販売する東京・練馬のガーデニングショップを取材。「寄せ植え」に〝ハマった〟人たちも訪れるこの店舗で、ガーデニングの〝プロ〟におススメの「寄せ植え」を挙げてもらった。
様々な組み合わせが楽しめる「寄せ植え」から、〝プロ〟が選んだ〝おススメ〟をランキングで紹介。1位の「寄せ植え」とそのポイントとは-。

有馬 稲子(ありま いねこ)さん

大阪府池田市生まれ。幼年時代を釜山で過ごし、戦後引き揚げ。
1948年宝塚音楽学校に入学し、翌年、宝塚歌劇団で初舞台。1953年映画界に転身し、小津安二郎監督「東京暮色」、今井正監督「夜の鼓」、内田吐夢監督「浪花の恋の物語」、五所平之助監督「わが愛」など日本映画黄金時代の名作に出演、出演総数は70本を数える。
その後、舞台に情熱を傾け「奇跡の人」や「風と共に去りぬ」に出演。宇野重吉の劇団民藝にも参加。1980年にライフワークとなる「はなれ瞽女おりん」と出会い、24年間で684回の旅公演を重ねた。2008年の源氏物語千年紀には各地で「源氏物語」を朗読、人気を集めた。