熱中世代 大人のランキング

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バックナンバー

2014年8月25日放送

熱中ゲスト

解剖学者 東京大学名誉教授 養老孟司

解剖学者で東京大学名誉教授をつとめる養老孟司さんをゲストに招く。2003年に『バカの壁』を発表し400万部を超えるベストセラーとなった。 新著『「自分」の壁』では、焦点を〝自分〟というものに当てた。その帯にはこう記されている。「自分探しなんてムダなこと」・・・。 この本の中で伝えたいこととは何なのか、そして「自分」とは何なのか、人の心や社会の出来事を、脳や体の〝仕組み〟〝働き〟をもとに解く養老さんに徹底的に聞く。 また、番組が行った熱中世代のオトナ100人へのアンケートで出てきた自身についての不安、社会についての不安を紹介。 熱中世代が抱く不安とは一体どんなものなのか。そして養老さんが考える〝不安との向き合い方〟とは・・・。 さらに、「脳を活性化させる方法」など街頭インタビューの中で出た質問に、養老さんが答えた。養老さんによれば〝「脳の活性化」は、まだまだできる〟という。果たしてその方法とは・・・。 養老さんの「考え方」や、養老さんの「モノの見方」に迫った1時間をお送りする。

カルチャーランキング

伝統の〝涼〟と光の演出・・・金魚の魅力

古くから日本人が親しんできた金魚。澄んだ水とも相まって、水槽を泳ぐ姿は〝涼〟を感じる〝風物詩〟でもある。 その金魚にスポットを当てた催しが東京・日本橋で行われ、来場者を楽しませている。
「江戸・金魚の涼」と題した〝水中アート展覧会〟だ。水中を舞うように泳ぐ、約5000匹の金魚と光のコラボレーションで〝涼しさ〟を演出。趣向をこらした数々の展示を取材、美麗な〝涼〟の映像を紹介する。 金魚のことをさらに知るために、番組では東京・葛飾区にある金魚の専門店を訪問。 江戸時代に創業し約200年の歴史があるこの店で、金魚の歴史を聞いた。店によれば、浮世絵などに金魚が登場するのは、時代が平和なときだという。 では、その専門店で人気を集める金魚はどんな種類なのか。ランキングとともに、それぞれの特徴と人気の理由を紹介する。〝定番〟から〝珍しいもの〟までそろう金魚の中で、最も人気があるのは・・・。

プレイバック

〝医学への道〟と「バカの壁」

1937年11月に神奈川県・鎌倉市で生まれた養老さん。終戦を迎えたのは7歳のとき。使っていた教科書を墨で消すなど、それまでの常識とされていたことや価値観が、〝一夜にして覆された〟衝撃的な経験だった。
幼少時から昆虫が好きで、「昆虫学」を学びたいと母に伝えた。母は95歳で亡くなるまで現役で働き続けた地元の〝名物医師〟。その母の言葉で養老さんは医学の道を歩むことになった。母が息子に伝えた言葉とは・・・。
解剖学者となった養老さんが書いた一冊の本が、ベストセラーとなったのは2003年。その著作が『バカの壁』だ。自分自身で作ってしまう壁、話が通じない相手との間には何があるのかを多様な角度から指摘したこの本は、日本中に論争を巻き起こすことになった。発表から11年。『バカの壁』について養老さんが改めて語った。

ライフスタイル

少年時代から〝虫好き〟・・・昆虫採集への情熱

小学校に入学する前から虫捕りが大好きだったという。多感な時期も同様で、養老さんは現在でも、時間があれば国内外を問わず野山に入り、昆虫採集を行っている。
数万匹を超える標本を保管している別荘を訪問、標本整理にいそしむ姿と数々の標本を取材した。静かな時間のなか、標本の整理は「眠くなるまでやっていられる」という。
養老さんが好きなのは甲虫で、なかでも熱中しているのが「ゾウムシ」だ。なぜ「ゾウムシ」が好きなのか・・・。少年時代から〝虫〟を好きでいられ続ける理由とは・・・。
〝昆虫採集〟への熱い思いから見えたのは、養老さんの〝意外〟な素顔だった。

養老孟司(解剖学者)

1937(昭和12)年、神奈川県・鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。
2003年のベストセラーとなり毎日出版文化賞特別賞を受賞した『バカの壁』のほか、『唯脳論』『かけがえのないもの』『身体の文学史』など著書多数。大の虫好きとして知られる。