熱中世代 大人のランキング

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バックナンバー

2014年5月12日放送

熱中ゲスト

心臓血管外科医 天野 篤さん

ゲストは順天堂大学医学部 心臓血管外科の天野篤教授。心臓血管外科医として6500例を超える心臓手術を手がけてきた。成功率は98%以上。2012年2月には天皇陛下の手術を執刀している。
心臓を動かした状態で行うオフポンプ手術の第一人者に〝人命〟への熱い思い、医師であることの〝覚悟〟、そして日々、挑み続ける困難な手術について聞く。また、驚異的な手術の技で「神の手」とも呼ばれる天野医師の人生とは・・・意外な素顔にも迫る。
「心臓病」は、近年がんに次いで、日本人の死因の2位となっている。誰もが患者になり得る病気だ。番組では熱中世代のオトナに街頭でインタビュー。「心臓」について気になることや質問を聞く。その声に対し、天野医師からのアドバイスはどんなものなのか。
「心臓病」のセルフチェック法や、診察を受ける際に各病院のどこの部門を訪ねればよいのかなども聞く。
さらに、今回はスタジオを飛び出し、天野医師の職場である順天堂大学医学部を訪ねて収録する特別編。
日本屈指の心臓血管外科医との〝必見の1時間〟をお送りする。

プレイバック

「〝神の手〟の原点」

天野医師はなぜ医療の道を歩むことになったのか。そもそもの動機は何だったのか・・・。
小さいころから〝優等生〟だったわけではないという。高校入学後は深夜放送などに夢中になる、ごく普通の少年だった。天野少年が過ごしていたのはどんな日々だったのか。
父親が心臓弁膜症を患ったのは、その高校時代。天野少年の転機だった。「父を自分が助けたい」・・・。大学の医学部を目指すが、道のりは険しいものだった。医師になる志を抱いた〝優等生〟ではない少年が送った努力の毎日とは。
医師になってからも研鑚は続く。各地の病院で〝武者修行〟をしながら、腕を磨いていく。
手術の技を高めるために日常生活でも天野医師はさまざまな工夫を行っていたという。そして「冠動脈バイパス手術」のスペシャリストとなった今も・・・。天野医師の〝原点〟を探る。 そして、天皇陛下の手術の際には日本中が成功を祈るなかでメスを握ることになった。当事者にしかわからない重圧があったのではないか・・・当時の心境がどのようなものであったのかを聞く。
また、現在、元気で公務に臨まれる天皇陛下の姿を見て感じることとは。

ライフスタイル

「医師としての覚悟と情熱」

患者のために日々、全身全霊をかけて執刀する天野医師。著書『熱く生きる』の中にはこうした記述がある。
「武士道という言葉があるように、私は医師道というものもあると信じている。」
「世のため人のためどれだけ尽くすことができるか。医師とはそういう職業だ」と・・・。
医師に必要なのは〝思いの強さ〟だという。年間で500例もの〝真剣勝負〟を続けている天野医師の情熱とエネルギーの源に迫る。
また、1日に複数回、多い時では4回もの手術を執刀することもある天野医師は、一体どのような1週間を過ごしているのか。睡眠や食事はどうしているのか?休息は?など天野医師流の〝日常生活〟も聞く。
 医師としての在り様と考えを記した著書には次のようにも綴っている。
「患者さんは手術室で亡くなってはいけない。患者さんは生きなければならない。生きていれば新しい治療も誕生する。明日は明日の治療がある」。

心臓血管外科医 天野 篤さん

1955年10月生まれ(満58歳)
【著書・掲載書など】
(専門書や論文は省き、書店で購入できる一般書)
「熱く生きる」 セブン&アイ出版 2014年2月5日発行
「最新 よくわかる心臓病」誠文堂新光社 2013年11月28日発行
「この道を生きる、心臓外科ひとすじ」NHK出版 2013年2月10日発行
「一途一心、命をつなぐ」飛鳥新社 2012年12月20日発行 他