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2012年4月6日・20日放送 「想う×桜」
「桜」 今この瞬間を力強く咲き誇る、花。
その淡い花の色は、古くは農耕を始める時を知らせ、散り際の美しさ故に愛されてきた日本人の心を揺さぶってやまない花。
桜は人生を振り返ったとき思い出に刻まれる花でもあります。
出会いと別れの季節、人生を、淡く彩るのも、桜。
「想う」
めぐりゆく季節の中で、桜に想いを馳せる・・・
日本人の心に息づく、桜の風景をめぐります。
桜は自分の力だけで育つのではありません。
京都。
ここに、日本一とも言われる、桜守がいます。
六代目、佐野藤右衛門さん。
桜に一生の夢を捧げ続ける 当代一の桜守。
木の声に耳を傾け、84歳の今なお 日本各地をとびまわっては傷ついた桜を手当てし、面倒をみています。
代々、桜の名所・仁和寺に植木職人としてつかえた佐野家。
祖父の14代からは 桜守として全国各地の桜を調査し見守るのが仕事。
桜守の仕事は 地道な作業の積み重ね。
花はいつ咲いたか、 つぼみの数はどうか、枝はどれだけ伸びたか、いつ葉は落ちたか・・・
誰も気に留めない枯れ木を気にかけ、日々世話をする。
そして、何より、桜を残すために必要なもの、それは桜をとりまく環境だと藤右衛門さんは言います。
虫が花粉をつけ、鳥が種を運ぶ。
その土地の土壌や、まわりの気候、四季の変化、水、光、空気・・・
周りをとりまくすべてのものが桜の木に美しい花をつけさせるのです。
480年の歴史を誇る、和菓子の老舗、とらや。
丹誠込めた木型と、菓子職人の技があわさって目にも美味しいお菓子をつくります。
とらやにある木型は、その種類だけで800以上。
元禄の頃から使われていたといいます。
専門の型彫り職人が100本以上もの彫刻刀を使い分け、彫り上げた繊細な模様。
桜をモチーフにしたものは、およそ30種類あるのだそう。
桜への想いが、ふんわりと口にひろがる優しい味。
新しい季節の悦びが、またひとつ花開きます。
桜は洋菓子の世界でもモチーフとされています。
リリエンベルグは、自然の素材を使ったお菓子作りに定評のある、人気のパティスリー。
丁寧に選んだ素材で作られた、極上のウィーン菓子や創作菓子が、多くのファンを魅了しています。
口にすれば、パっと気持ちまで桜色に染まるお菓子。
これも、桜を愛する想いの賜物です。
桜守の藤右衛門さんはいいました。
今度、花見をする時にはぜひ考えてみてほしい、その桜が なぜ今、そこに生きているのか・・・
山の中に咲く桜、都会に咲く桜・・・
その命はどうやってk~がれてきたのか・・・
そこに想いをめぐらせること、それは美しい明日への一歩となるはずです。
植藤造園
住所:京都府京都市右京区山越中町13番地 |
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とらや |
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リリエンベルグ
住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生4-18-17 |
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絹工房 |
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ポニーキャニオンよりBlu-ray発売中 |