ボクらの地球

知床半島の自然に魅せられた自然写真家・寺沢孝毅（てらさわ・たかき）の「知床物語」シリーズ、第３弾。 春から夏にかけて、多くの生き物が集う知床の海をテーマに描く。今回注目したのは、知床の海の食物連鎖の頂点に立つシャチ。その知られざる生態を撮影するため、再び知床にやってきた寺沢。シャチの意外な一面に魅せられ、観光船のガイドをしながらシャチの写真を撮り続ける大木絵里香さんと共に、決定的瞬間をねらう。ところが4月下旬、異常気象の影響からか、知床羅臼（しれとこらうす）の海には、本来その頃には消えているはずの流氷が。その影響でシャチの回遊も遅れ、なかなか姿を捉えることができない。それでも、苦心の末に捉えたシャチの姿とは…？　イルカやクジラなどの多様な鯨類、想像を絶する海鳥の大群、夜間に水中撮影したプランクトン大発生の珍しい映像などともに、シャチの知られざる生態を紹介。奇跡の海といわれる知床の海の秘密を解き明かす。