ボクらの地球

太平洋に浮かぶ世界屈指のリゾート地・ハワイ。人々がハワイを愛してやまない大きな理由…それは、手つかずの大自然が織りなす"絶景"を間近に体感できるから。地上で最も美しいといわれる日の出、マリンブルーの海と戯れる生き物たち、地球創生をほうふつとさせる溶岩大地、そして、世界中の天文家をとりこにする星空。実は、これらの絶景が誕生した根源には活発な火山活動があった。火山と絶景にはどんな関係があるのだろうか？
その謎に迫るのは、ハリウッドでも活躍するアクション俳優のケイン・コスギ。ケインが注目したのは、火山が生み出したハワイ諸島の２島。１つは、大自然の宝庫で"マジックアイランド"と呼ばれるマウイ島。世界最大級の休火山、ハレアカラ火山の頂から地上で最も美しいと絶賛される日の出を目撃、太陽と月面のような大地が作り出す絶景の秘密をひも解く。火山の噴火口の一部が海から突き出したモロキニ島の周辺では、ウミガメと触れ合いながら火山活動と海の透明度の関係に迫る。また、ネイティブハワイアンの聖地・カハクロア村を訪れ、今も守られている１５００年前の生活スタイルを体感。火山をあがめ自然と共生する人々の思いに触れる。
次に向かうのは、ハワイ諸島の中で火山活動が最も活発なハワイ島。まずは火山活動が生態系に及ぼす影響を探るため、ハワイ島沖の海へ。ここは巨大カジキの宝庫。活発な火山活動によって高低差と起伏に富んだ海底が生まれ、格好のすみかとなっている。ケインは８００キロ級の巨大カジキを釣り上げることができるのか。
また、ハワイ島の一番の絶景は、地上で最も美しいとうたわれる夕日。標高４２０５ｍ、マウナケア山からの眺望だ。実はこの山頂、地形の特徴によって星空がきわめて見やすく、世界の天文台が集結。今回、国立天文台ハワイ観測所の特別な許可を得て、日本が世界に誇るすばる望遠鏡を取材。さらに常夏のハワイながら氷点下、平地の３分の２の酸素量という過酷な現場で働く研究者にも密着させてもらった。
そして、クライマックスは天体観測の聖地、マウナケア山頂で見届ける「皆既月食」。果たして、たった一夜限りの天体ショーに遭遇できるのか！？　

マウイ島とハワイ島。２つの島の火山活動と大自然が育む絶景を通じて、地球の壮大な営み、生命の息吹きを体感する。