ボクらの地球
放送内容
富士山 知られざる絶景百景
不思議雲がもたらす異常降雪の秘密
新島誕生と噴火の関連は!?
1年にわたり富士山の絶景の数々を追いかけてきた篠原ともえさんが、富士山専門の写真家・小岩井大輔氏とともに冬の絶景撮影に挑戦。さらに、日々テレビ番組で天気を伝え、およそ30年間富士山の気象を研究する人気・気象予報士の森田正光氏とともに、記録的な大雪に見舞われた富士山周辺の異常気象の謎に迫る。そして、2013年11月に小笠原諸島で起きた噴火により誕生した西ノ島新島は、富士山大噴火の前兆なのか!?富士山噴火の引き金、噴火に備えたハザードマップ最新情報、富士山周辺で起こる様々な異変など、富士山噴火の可能性を火山学者や専門家とともに徹底調査する。
今回篠原ともえさんが挑むのは、息をのむような絶景「逆さ紅富士」。晴れた日の風がない日に、山中湖の湖面に映る逆さ富士。さらに、今年大雪が降り積もった富士山の斜面が朝日で紅色に染まる紅富士。この2つの現象が同時に起きた時のみに姿を現す、めったに見られない奇跡の光景「逆さ紅富士」の撮影に挑戦。さらに、篠原ともえさんがこれまでカメラに収めてきた数々の絶景と、奇跡の瞬間をあますところなくお届けする。山頂から太陽が昇るダイヤモンド富士、登頂した者だけが拝めるご来光、七色に変化する富士山、天空に浮かぶ富士山など、一瞬だけ見られる富士山の美しい光景をたっぷり紹介する。
そして今年、記録的な寒波や未曾有の大雪、交通を遮断する路面凍結など異常気象に見舞われる富士山。周辺で起きる様々な異変を調べるため、篠原ともえは、気象予報士の森田正光氏とともに富士山麓へ。森田氏によると、記録的な大雪は富士山が作る不思議な雲と深い関わりがあるという。「笠雲」「つるし雲」「旗雲」など、富士山が形作る不思議な雲と天候の関係、そこにはある秘密が隠されていた。富士山周辺に降った雪のメカニズムから、山梨県側だけが豪雪に襲われた異常気象の謎に迫る。
さらに森田氏は、大雪が降り積もった富士山が牙をむく可能性を指摘する。それがスラッシュ雪崩と呼ばれる特殊な雪崩。富士山に降り積もった雪が、雨の重さにより土石流のような雪崩へと発展するスラッシュ雪崩。2007年に起きたスラッシュ雪崩の映像からその被害を予測する。
雄大な美しい富士の姿。しかし、火山学者によると、この美しい富士山の形こそが、噴火の被害を大規模なものにする可能性があるという。大噴火が起こると富士山の傾斜が変わり火山弾や火山灰が麓の町までなだれ込み被害が拡大する可能性が危ぶまれている。そんな大規模な「山体崩壊」と呼ばれる現象を捉えた映像が残っていた。それは、かつて「アメリカ富士」とも言われたセントへレンズ山の大噴火。アメリカ・ワシントン州にある火山は、1980年に起きた大噴火によって山頂は約500メートルも吹き飛び、一夜にして元の面影が無くなるほどの変貌を遂げた。今後、富士山が山体崩壊を起こす可能性はあるのか?専門家とともに噴火後の富士山未来図に迫る。