ボクらの地球

ボクらの地球

  • トップページ
  • 作品一覧

放送内容

奇跡の島 モン・サン・ミッシェル 
潮の満ち引きが育む海の恵み 東北・フランス「カキ」がつなぐ絆

フランスの世界遺産、モン・サン・ミッシェル。カトリックの巡礼地の1つであり、「西洋の驚異」と称され、「モン・サン・ミッシェルとその湾」は、ユネスコ世界遺産に登録されています。このモン・サン・ミッシェルは、巡礼に沸く中世ヨーロッパの時代、多くの巡礼者たちにとって、聖地、または奇跡の島とも呼ばれていました。 その人気は衰えることなく、今なお、世界各国から多くの観光客が訪れます。 なぜ、人々は、モン・サン・ミッシェルに魅了されるのか? そこには、我々が暮らす地球、大地が営む自然と大きな関わりがあったのです。

モン・サン・ミッシェルを飲み込むヨーロッパ最大の潮の流れ

大天使ミカエルが加護する修道院、モン・サン・ミッシェル。
だが、一言で「修道院」と表現できるような姿ではない。神聖で神秘的ですが、どこか異様な姿、形をしています。 普段は広大な干潟に聳え、陸の孤島と例えられる修道院。しかし…、自然の驚異によって、その姿は変貌するのです。満潮になると、陸の孤島は、絶海の孤島と化し、海の上に浮かび上がります。モン・サン・ミッシェルがある湾は、ヨーロッパ最大の潮の干満差で、しかも「馬が駆けるような早さ」という凄まじい潮の流れなのです。

モン・サン・ミッシェルの建築と歴史の変遷

世界的な文豪ビクトル・ユゴーは、モン・サン・ミッシェルを「ピラミッドに値する」と讃えました。なぜピラミッドに値するのか?それは修道院が、岩山の上にたち、更に、海水に取り囲まれる自然の驚異の中に建つ建築物だったからなのです。 人々が、その峻険なる場所に、英知の限りを尽し築きあげたのが美しい修道院。
さらに、起源から1,300年あまりの歴史を誇るモン・サン・ミッシェル。幾多の動乱の中で、修道院は要塞と化し、監獄としても使われていた過去が…。
歴史に翻弄され、自然の驚異がとりまく奇跡の島の知られざる姿とは…。

ブルターニュ半島を潤す潮騒の恵み

モン・サン・ミッシェルの潮の干満差は、美味なる食材をフランスにもたらしました。
それは「カキ」。実はフランス人にとってカキは国民食といっていいほど、重要な食材。
その「カキ」の名産地、カンカルへ小林麻耶さんが訪れました。フランスのカキ文化に迫るとともに、潮の干満差を利用して作られるカキの美味しさの秘密に迫ります。
さらに、そこで思いよらぬ事実を知る事に…。実は、東日本大震災の被災地とフランスには、大きな関わりがあったのです。

潮騒は最高級の塩も作り出す

1,000年以上塩を作り続けてきた町がブルターニュ半島にあります。
その町には、パリデュエと呼ばれる塩職人たちが暮らしています。潮の干満差を利用し、塩田に海水を引き込んで彼らが作る塩は、世界で最も高級とされています。
その最高級の塩をつくりだすのに必要なこと、それは「自然を自らの仕事に合わせないこと」でした。果たして、その製法とは?

小林麻耶(フリーアナウンサー・キャスター)

1979年7月12日生まれ 34歳
新潟県小千谷市出身
趣味:スキューバダイビング、テニス、ドライブ

新潟県小千谷市生まれ。その後埼玉や兵庫など幾度も引っ越しを繰り返し、高校生の頃から東京に在住。 元TBSのアナウンサーで人気を博し、2009年にフリーに転身。