ボクらの地球

鹿児島と沖縄の真ん中に位置する沖永良部島。サンゴに覆われた島は、自然のおりなす珍しい景観に満ちあふれる。面積が横浜市ほどという小さな島でありながら、地底には２００を超える洞窟が点在し、迷路のように鍾乳洞が張り巡らされているという。わずか１６０万年で形成された島にこれほど多くの地下洞窟があるというのは、世界でも極めて珍しい。島を取り巻く広大なサンゴ礁、そのサンゴが石灰化してできた島ならではの光景だ。島に降る大量の雨が、地下へと流れ込むなかで、石灰の岩盤を溶かし、複雑に入り組んだ独特の景観を生み出した。この地下洞窟に女優・吹石一恵さんが挑む。ケイビングスーツにヘルメットといういでたちで、泥だらけになりながら進んだ先に現れたのは、純白の自然造形物。そして、鍾乳洞と地下河川が彩る奇跡の光景…。

さらに、地上にも絶景が。海岸線に連なる広大な針山などの奇岩、そして陥没穴。川のない島で地下河川の恵みを糧に生きてきた人々の営み。
そして、吹石さんはもう一つの奇跡に遭遇する。その舞台は、日本有数のウミガメの聖地。観光地化が進んでいないため、島には手つかずのビーチが残り、数多くのウミガメが安心して産卵に訪れるのだ。島では、陸地にいながらウミガメ観察を堪能できる。今回、吹石さんが最も楽しみにしていたのがこのウミガメとの遊泳。本来警戒心の強いウミガメだが、中には好奇心旺盛で、人懐っこいものもいて、運が良ければ一緒に泳ぐこともできるのだという。ダイビングが大好きという吹石さん。果たしてウミガメと泳ぐことができるだろうか。