ボクらの地球

主に８つの島からなるハワイ諸島。日本人にはおなじみの観光地だが、地球４６億年の歴史を刻んだ自然と火山群、そして砂漠から極寒の気候まで存在する「地球の縮図」であることは意外と知られていない。今回、そんなハワイの"知られざる顔"に、世界を旅する俳優・関口知宏さんが迫る。

関口さんは、火山が生み出した１００を超えるハワイ諸島の中から２つの島を訪れた。１つは、今から５０万年前に誕生した最も新しい島、ハワイ島。世界遺産・キラウエア火山の活動により噴出した溶岩が、日々刻々と新しい大地を生みだしている。聞こえてくるのは、溶岩があげる"地球の産声"。地球気候の縮図といわれる島内を巡ると、熱帯、砂漠から、ツンドラ気候までを体感できる。旅を通して、特殊な地形と気象の不思議な関係をひもといていく。

また、ハワイ諸島は周囲４０００ｋｍに島らしい島のない絶海の孤島。生物を寄せ付けない溶岩大地に"命の種"はどう根付き、地上の楽園を育んできたのかー。その謎を解く鍵は、ハワイ諸島最古の島・カウアイ島にあった。５１０万年前に誕生したといわれる島で、関口さんは独自の進化を遂げた生き物たちの驚くべき生態を目撃する。

さらに、島全体が深い緑に覆われ、いたるところに豪快な滝があらわれるカウアイ島の地形は、ハワイ島とは全く違う。地球の進化と退化を象徴する巨大な奇石や、神々が創造した"奇跡の絶壁"とうたわれるナパリコースト。山に刻まれる幾重もの深い谷は、島の年齢をあらわす深いしわのようだ。５１０万年という時は、いかにして大地にこのような爪痕をつくったのだろうか。そこに隠されたハワイ諸島の行く末とは…。