ボクらの地球

世界文化遺産に登録された富士山は、いにしえより「信仰の対象」「名山としての景観」「芸術の源泉」として、日本はもとより世界的に知られる至宝。しかし、美しい姿が見られるのも今だけかもしれない。専門家によると、すでに富士山は崩壊が始まっているという。事実、富士山の西側で亀裂のようにえぐれている「大沢崩れ」は、侵食が進み、年々その姿は変わりつつある。さらに、気象庁が可能性を示唆しているのが「噴火」。万一起これば、富士山は今とは全く異なる姿になってしまうかもしれない。

そんな不安の声を耳にしたのが、天体観測が趣味で、大自然を愛するタレント・篠原ともえさん。富士山の雄姿の中でも特に、太陽や月が頂上にかかって見える「ダイヤモンド富士」「パール富士」は、まだ肉眼で見たことがない憧れの光景だそうだ。
そこで今回、富士山を専門に撮影している"富士山写真家" 小岩井大輔さんとともに、その姿の撮影に挑む。見られる瞬間はわずか。果たして、撮影は成功するのか？　さらに、富士山で雲が生まれる瞬間、水を作り出す富士山、七色に変化する富士山、天空に浮かぶ富士山…今だけしか見られない絶景との出会いが待っていた。
誰もが憧れる富士山の知られざる姿の数々は、私たちの心をとらえて離さないのであった。