知られざる物語 京都1200年の旅
放送内容
2012年3月27日・4月10日放送
「安倍晴明 京に残る陰陽師(おんみょうじ)伝説」
かつて平安京で活躍した陰陽師(おんみょうじ)、安倍晴明。現在、映画を始め漫画や小説など様々な作品に登場し、大変人気のある歴史的人物の一人です。様々な作品たちの影響からか、私たちが思い描く安倍晴明は、『陰陽道』という不思議な術を駆使し、若々しく、格好良く活躍するイメージだが、しかし実際の晴明はどのような人物だったのだろうか。京都に残る安倍晴明の足跡を訪ねながらその謎に迫る。
晴明の邸宅跡に建立された晴明神社。ここでは、晴明の石像や、パワースポットとして人気の晴明井や厄よけ桃、さらに晴明が操ったといわれる式神や一条戻橋にまつわる伝説を訪ねる。
世界遺産の下鴨神社。ここでは、晴明とゆかりのある、この季節ならではの伝統行事が行われていた。はたして、晴明との関わりとは?
清浄華院(しょうじょうけいん)に所蔵されている重要文化財の『泣不動縁起絵巻』。そこには、陰陽道を駆使する安倍晴明の伝説が描かれている。
古くから、縁切りの地としてしられる『鉄輪(かなわ)の井戸』。ここにも晴明伝説が残っているという。
京都文化博物館では、晴明が使ったというある道具を再現。また、祇園祭発祥の地として知られる神泉苑には、現在、全国に広まりつつある行事「恵方巻」とつながる場所も。そして、晴明の子孫たちと深く関わっている大将軍八神社では、数々の宝物が収められた方徳殿で、80体にも及ぶ大将軍坐像や、日本で初めて暦を作った渋川春海が愛用した天球儀など、貴重な品々に出会う。
さらにナビゲーター・市川亀治郎が、晴明の逸話に欠かせないライバル、蘆屋道満(あしやどうまん)と晴明の間にくりひろげられた物語について語る。
京都に残る、陰陽師・安倍晴明のゆかりの場所を訪ね、その人物像と、現在に残る陰陽道をひもといていきます。