暦を歩く

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「夕焼け小焼け」(東京都 八王子)

夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる

童謡「夕焼け小焼け」の詞は、東京・八王子出身の中村雨紅がふるさとの風景を思い描いて書いたものだとされています。しかし雨紅は、この詞について尋ねられても、モチーフが自分のふるさとだとは決して答えませんでした。それは、この歌が、「誰もが心にうかぶ風景であってほしい」と願い、特定の場所にしたくなかったからだといいます。その願いは叶い、誰もが自分のふるさとを思い浮かべる歌として、今なお歌いつがれています。