ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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9月19日(土) ゲスト:江夏豊(野球評論家)

野球評論家・江夏豊。シーズン401奪三振、オールスター9連続奪三振など未だ破られない記録を持つ、球界きっての天才左腕。野球ディクショナリー、優勝請負人と呼ばれた一方で、「チームに溶け込めない一匹狼」のイメージが付きまとい、トレードの繰り返し。最後は西武でほとんど一軍に上がれずに引退。その後、覚せい剤で逮捕、服役。波乱万丈な人生の裏側には、いったい何があったのか?
今回の舞台は、最近よく訪れるという銀座の薬膳料理「星福」
糖尿病治療の帰りに月に一回は訪れるというこの店は、今は亡き日ハム時代の大沢監督の奥さんが紹介してくれたお店だとか。今回のインタビュアーはテレビ朝日スポーツコメンテーター、宮嶋泰子。宮嶋は江夏が日ハム時代の担当記者。あれから34年、宮嶋が江夏の本音に迫る。

1948年奈良県で生まれる。兄弟皆、父親が違う複雑な家庭で育つ。野球との出会いは小学生の時。兄から左効き用のグローブを買ってもらったことから始まる。天才左腕と言われた江夏、実は右利き。野球をやるなら左という兄からの教えが今の江夏を育てたのだ。しかし、決して野球少年ではなかった。中学時代にはなんと野球以外のあるスポーツでオリンピック選手になることを夢見たという。本格的に野球を始めたのは高校生の時。それでも高校2年で「大阪に江夏あり」と言われるまでに。その高校生の時、投手としてのあり方、はたまた阪神での背番号まで決める一人の大投手との出会いがあった。

阪神にドラフト1位指名。しかし、実はこの時、プロ野球に入る気はなかったという。結局、阪神に入団するも、最初のキャンプではまさかの笑い者に。しかし、その後は知っての通りの大活躍。奪三振記録のかかった試合では、新記録は王さんからと三振を獲るも、その三振は実はタイ記録。もう一度王さんに回るまで三振を取らずに打ち取り、見事、世界の王貞治から奪った三振で快挙を成し遂げる。

江夏と言えば「江夏の21球」。79年、初優勝をかけた日本シリーズ広島?近鉄第7戦。9回ノーアウト満塁からのピンチを見事な投球で切り抜け、日本一の座を手にした伝説の試合。実はあの試合の裏にはまさに「豪快」まさに「江夏」という出来事が存在した。またノーアウト満塁からの投球術ばかりが注目されるが、あのピンチを切り抜ける事が出来たもう一つの初公開のエピソードが存在した。

豪快野球を支えたもう一つの江夏。それが野村監督も驚く元祖ID野球。プロ野球二年目からコツコツと書き留めたノートは実に30冊以上にも及ぶという。現役を支えたノートと江夏が流した一粒の涙とは?波乱万丈、一匹狼…様々に言われた男の本音に迫る。

9月20日(日)ゲスト:細川たかし(歌手)

日本レコード大賞の最優秀新人賞・大賞・歌唱賞の3冠を獲得している細川たかし。デビュー40周年を迎えた今日までの軌跡を振り返る。

北海道・真狩村で生まれた細川は、中学時代に井沢八郎に憧れ演歌歌手を志す。そして、中学卒業を機に単身札幌へ。自動車整備工場で働きながら歌手への道を模索する。そこで細川は、知人の紹介でナイトクラブの歌手として歌い始める。努力を重ねた細川は、すすきのでは有名なクラブ歌手へと成長する。
人気クラブ歌手として、生活も安定し結婚、子供が出来た頃、細川は大きな勝負に出る。25歳でメジャーデビュー。そこには、クラブ歌手として8年の経験を積んだ自信があった。

デビュー曲「心のこり」は大ヒット、華々しいデビューを飾った細川だが、その後は低迷期を迎える。アキレス腱切断のケガもあり、仕事がなく先が見えなくなっていた。そんな時舞い込んだのが「欽どこ」へのゲスト出演だった。久々のテレビ出演に細川は心から喜び、その思いを萩本欽一に伝える。「テレビって良いですね」。そんな純粋な思いを聞いた萩本は、その場で「暇だよね?じゃあ来週も来る?」とレギュラー出演を決めてしまう。更に、「北酒場」大ヒットの裏にも、萩本の存在があった。

毎日、多忙なスケジュールをこなす中、デビュー20年目を迎えた頃、細川は自らを振り、気づいた事があった。それは、声の衰えの早さ。その日から、意識的に高音を磨く事を心掛けるようになる。演歌歌手として歌い続けるために…。そんな細川の演歌に対するこだわりとは?

一方、育った村、真狩村への思いは強い。8月、デビュー40周年を記念して無料で地元コンサートを開催。人口2100人の村に5000人のお客さんが詰めかけ、細川も感動の涙を浮かべた。細川にとって、真狩村とはどんな存在なのか?亡き父・母とのエピソードも語った。

日本人と演歌のあり方を細川は、どう考えているのか?更に、今後の演歌界をどのように牽引していくのか?陽気な演歌歌手の裏に隠された意外な信念、演歌に対する強い想い。細川たかしの素顔と本音にじっくり迫る!!