ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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10月18日(土)ゲスト:田中優子

この春、法政大学に東京六大学で初の女性学長が誕生した。 「江戸の想像力」「江戸百夢」など数多くの著書を持ち、早くから法大生え抜きのスター教授として活躍してきた、田中優子。

そんな田中に対峙するインタビュアーは、編集者・石原正康。実は、石原自身も法政大学の卒業生。しかも、在学中には田中の講義を受講していた。

それから30年余り…。 日本を代表する江戸文化の研究者、そして数万人が在学する大学の総長、2つの大きな肩書きを持つことになった「先生」に、「教え子」が迫る。

法政大学のトップとして、学校運営にどんな手腕を発揮していくのか?そこには、田中流の独自のビジョンがあった。

さらに、東京オリンピック開催の決定を受け、国内外で再び火がつき始めている「江戸ブーム」。鎖国され閉鎖された時代と思われがちな江戸時代270年の真の姿、そして、先人たちが築いてきた素晴らしい文化、技術が、どのような形で現代に活かされているのか?江戸文化研究者としての田中優子に迫る。

さらに、大規模な再開発が進行中の市ヶ谷キャンパスを、2人はタイムスリップしたように散策。当時と変わらぬ学び舎も2020年に姿を消してしまう…。 久々に巡る思い出の場所で、田中と石原の笑顔もはじける。

教師と教え子…。そして、現在は大学総長と編集者。 2人の間にある、大きな信頼の中で繰り広げられたインタビュー。 江戸の魅力、日本人のたくましさ、そして大学の明るい未来を感じさせる1時間となった。

10月19日(日)ゲスト:永守重信

これまで手がけた39件のM&Aすべてを成功させ、"企業再生の神様"と呼ばれる日本電産会長・永守重信。技術を持った赤字企業を買収し、開発に要する膨大な時間をカット。さらに買収先の従業員をリストラすることなく、相手企業の業績を回復させてきた。

その手腕は内外から高く評価されているが、中でも財界から注目を集めているのが、その人材育成術。赤字企業の社長から若手社員まで、隔てなく積極的にコミュニケーションをとることで、仕事への意識変革を起こさせるという。口癖は「給料の5倍働いたら、一人前の口を利いて良し」。部下を厳しく叱責する一方、自身も「元旦の午前中以外、365日仕事」というハードワーカー。その原点は、苦労を重ね、働きづめで寝顔を見たことがなかったという母との「人の2倍働く」という約束だった。

日本電産設立当初は、簡単に注文を取れず苦難の連続。しかし、1日16時間労働でライバル企業よりも納期を縮め、技術の高さをアピールし、業界内に確固たる地位を築いていった。その苦しかった時代を忘れないために、本社のエントランスには、創業当時の本社だったプレハブ小屋が置かれている。そこには、資金を借りるために担保にした証書も残っていた。

「2030年に売上高10兆円」という、現在の売上高の10倍の目標を掲げる永守だが、アベノミクスによる日本経済の再生は今もなお模索の途上…。ものづくり日本の復活はあるのか?日本は今後、どのような道を歩むべきなのか?

インタビューの舞台は、京都一の高さを誇る日本電産の本社ビル。タレント、エッセイストの小島慶子が、わずか41年で1兆円企業に成長させた、たたき上げの気骨を持つカリスマ経営者、永守重信に独自の視点で迫る。