ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
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10月11日(土)ゲスト:萩本欽一
テレビのバラエティ番組の礎を築いた萩本欽一。60年代、ジローさんこと坂上二郎とお笑いコンビ「コント55号」を結成。アドリブから生み出す"型破りな笑い"で日本中を沸かせた。 同時に番組の企画や構成にも携わり、手掛ける番組はすべて高視聴率を記録!1週間の出演番組の視聴率合計が100%に達したことから、『視聴率100%男』の異名を取った。まさに欽ちゃんある所に笑いあり! テレビの中心に"お笑い"をはびこらせた最初の立役者だ。
6人兄弟の5番目として、東京・入谷で生まれた萩本。実家は製造も兼ねたカメラ店「萩本商会」。お手伝いさんもいるほどの豪邸暮らしだった。ところが、小学4年の時、父の会社が倒産。一転、極貧生活に…。 借金取りに土下座する母を見て、「一獲千金を達成する芸人」になることを決意。しかし、幼い頃から大の照れ屋であがり症…、前途多難の道のりだった。
その萩本が、「視聴率100%男」という異名を取るほどにまでなったのには、「人がやらないことをやる」という、こだわりがあったという。 また、今に至るまで大事にしてきたのは「運」だという。萩本が思い描く「運」とは!?
芸歴55年。現在73歳。テレビではうかがい知ることができない、謎とこだわりに満ちたその素顔。 萩本はこれからどこへ向かおうとしているのか?小島慶子が迫る!
10月12日(日)ゲスト:戸田奈津子
「ET」、「タイタニック」、「スターウォーズ」、「アバター」など、誰もが知っている大ヒット作品の字幕を担当。これまで1500本以上の映画を手がけてきた、字幕翻訳者・戸田奈津子。映画好きの日本人であれば、誰もが戸田の字幕で映画を楽しんでいるはずだ。
今では多くの実績を持つ戸田だが、20年も字幕翻訳者の職につく事が出来なかった。40歳を超えて字幕翻訳への道が開けた戸田は、自身の人生を「道のりは決して平坦ではなかった」と言う。それほど厳しい世界で、戸田はなぜ諦めず字幕翻訳者になる夢を貫き通す事が出来たのか。
通訳としても活躍し、海外の俳優と親交が深い事でも知られる戸田。 リチャード・ギア、トム・クルーズ、ロバート・デ・ニーロなど、世界で活躍するハリウッドスターたちとの意外な交流が明らかに。戸田だからこそ知る、スターの秘密が赤裸々に語られる! また、戸田が30年大切に使っている手帳は、ある大物監督からのプレゼント。そして手帳に記載されている、ハリウッドスターの連絡先に驚愕。
インタビュアーの野際陽子は戸田と同い年。共に終戦後の日本、人々の一番の娯楽が映画だった世代。懐かしい名作から、好きな俳優まで、話がつきないインタビューとなった。インタビュー場所は戸田の仕事場としても使われるウォルト・ディズニー・スタジオ試写室。ここで、戸田は何本もの映画に字幕をつけてきた。
いつも何気なく見ている映画字幕は、洋画を楽しむ日本人にとって必要不可欠の存在。 しかし、映画の画面に集中できるよう、字幕は文字数が決まっており、原文をいかに短くし的確に感情を伝えられるかが重要。そのため、戸田は英語を理解する力ではなく、日本語を知る事の方が字幕にとって必要だと言う。そんな字幕を仕事として選んだ訳とは?うまい字幕とは?野際が字幕にチャレンジする。
字幕の世界を知ることにより、さらに映画を楽しむ事が出来るようになる。野際独自の目線で、戸田奈津子の知られざる素顔を引き出していく。