ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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6月29日(日)ゲスト:江崎玲於奈

1973年、日本人3人目のノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈。混迷する日本科学界の今を、江崎はどう見るのか?ジャーナリスト・嶌信彦が迫る。

日本科学界に立ち込めている暗雲。製薬会社と医大による、研究データの改ざん問題。そして、世紀の大発見と思われた研究が一転、論文撤回となった「STAP細胞」を巡る問題。若手科学者の倫理とは?研究組織の問題点とは?科学界の重鎮・江崎玲於奈が、日本科学界の未来のために提言する。

江崎が科学に目覚めたのは、小学校2年生の時。父親の友人らを招いたパーティでの「蓄音機」との出会いだった。その後、エジソンの伝記を貪るように読み、将来はエジソンのような人になりたいと思っていたという。 東京大学を卒業したのは1947年。食べる物にも苦労する終戦間もないこの時期、江崎は産業復興への貢献こそが自分の使命ではないかと考え、自分の知識を企業で活用し、革新的なものを作ろうと思い就職。江崎は常に科学の最先端を走り続けてきた。

そして、電流に関する「トンネル効果」の発見でノーベル賞を受賞。このトンネル効果を応用したエサキダイオードは、当時、コンピューターの処理スピードを上げるものとして世界中から注目を集めた。

1992年、後進を育てていくために筑波大学学長に就任。その後は、芝浦工業大学、横浜薬科大学の学長をつとめ、89歳になった今も、講演を行うなど、日々精力的に活動している。

科学者のあり方とは?日本科学界の未来とは?江崎玲於奈の本音に迫る!