ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
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3月29日(土)ゲスト:小林喜光
15歳の時、満員電車に揺られながら「自分はなぜ生きるのか」ということに悩み、 それ以来、今も企業とは何か、国家とは何か、ということを突き詰め、考え続けている三菱ケミカルホールディングス社長、小林喜光。日々精力的に動き続けるそのバイタリティの源泉は、留学中のイスラエルで出会ったある光景からうけた"啓示"だという。それは、一面の砂漠という「無」の中に、黒いショールをまとった一人のアラブ女性が黒い山羊を連れて歩いていく姿。「存在って、すごい。生きるってものすごいことだ!」
28歳での遅い社会人デビュー。 触媒研究に10年間打ち込むも、思うような成果は残せず挫折の日々。 転機が訪れたのは、当時脚光を浴び始めていたCD-ROMなどの光ディスク部門への異動。「絶対に世界一になる」と決意し、実際1999年に、世界シェア1位を獲得した。しかし、翌年には海外勢の猛追にあい、赤字へと転落。事業撤退まで突き付けられた小林が取った、経営陣も驚いた起死回生の策とは?
次々と繰り出す斬新な決断…、人は彼を哲人経営者と呼ぶ。 これまでの大企業社長とは違い、あらゆる面で"型破り"な社長だからだ。 経済財政諮問会議議員としても活躍する小林が描く、日本の未来…。 それは、全く新しい日本のカタチだった。
インタビュアーは、ジャーナリストの嶌信彦。これまで何百人もの社長に取材をしてきた嶌にとっても、小林は"珍しい"タイプの社長。独自の視点で小林社長に迫る。
3月30日(日)ゲスト:日野皓正
60年以上演奏を続けるジャズ・トランペッター日野皓正さん。これまで数々の名盤を世に送り出し、海外からも絶大な評価を受けている。それでも、いまだに奏法を模索し、いい音を出すために日々努力しているという。 トランペット奏者にっとって一番大切で、音に大きく影響するのがマウスピース。日野さんは、それを自分で削って細かな調整をしている。 番組では、日野さんのライブにも密着、そのエネルギッシュな演奏を紹介する。
また、日野さんには3歳年下の弟でジャズドラマーの日野元彦さんがいた。子供の頃からずっと一緒だった日野さんと元彦さん。お互い強い絆で結ばれていた。 しかし、1999年、元彦さんはガンで病死。日野さんは、生きてきた中で一番悲しい出来事だったと語っている。
撮影場所は、元彦さんの妻がオーナーのジャズクラブ。そこには今も元彦さんのドラムセットが置いてある。インタビューの合間、日野さんはそのドラムを叩き、なき弟を想った…。 元彦さんの妻、容子さんから見た兄弟の絆とは?
また、日野さんはトランペットに限らず、スキーやゴルフ、絵画などでも多彩な才能を発揮。 特に絵画はその個性的な色使いや描写が独特で、個展を開くほどの腕前。 そんな絵画をはじめるきっかけになったのは奥さんのある意外な一言だったとか。 アエラ編集長代理、浜田敬子さんがジャズメン日野皓正さんの魅力に迫る。