ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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2月8日(土)ゲスト:熊川哲也

15歳で海を渡り、欧州の伝統芸能であるバレエの世界で、 その才能をいかんなく発揮し、名門、ロイヤル・バレエ団で ダンサーとしての最高位・プリンシバルに上り詰めた男、熊川哲也。

渡英から10年、人気、実力ともに絶頂期にあった熊川が 1999年、次のステージに選んだのは、バレエに対する認知度が低かった 祖国、日本。ロイヤル・バレエ団で拍手喝采を浴び続けた男が、 すべてをゼロに戻し、帰国した真意を語る。

そして、自ら設立したバレエ団、Kバレエカンパニーで 熊川が積極的に行っているのが、バレエ界の新たな才能の発掘、後進の育成。 テニスの世界で、若き才能を育てる松岡修造と「指導論」を語り合う。 才能を見抜く、熊川独自の着眼点とは…。

さらに、ともに海外で活動してきた熊川哲也と松岡修造が 体格で劣る日本人の屈強な外国人に立ち向かう術、 海外で活躍、才能を発揮できる重要な気持ちを明かす。

予定した収録時間を大幅に超えてもなお、 話し足りない様子だった2人。普段はメディアに対してあまり語ることのない 熊川哲也の真の姿が浮かび上がります。

2月9日(日)ゲスト:篠山紀信

20年近く篠山が表紙の撮影を担当していた「週刊朝日」。インタビュアー・浜田敬子はその編集者として、94年から98年まで篠山と仕事を共にしていた。そして当時から感じていたのは、写真家・篠山紀信の時代を読む力と、パワフルさ。

50年間第一線の写真家として、時代の最先端を駆け抜けた篠山が、いま"写真の力"の本質をインタビューで語る。

これまで撮影した、松田聖子など時代のアイコンとなった有名人の撮影秘話や、山口百恵との運命的な出会い、宮沢りえの写真集「Santa Fe」の舞台裏、 「公然わいせつ」の罪に問われたあの事件の真相とは。一方で、5代目坂東玉三郎を長年撮り続けるなど、伝統芸能でも貴重な記録写真を残している写真家の内面に迫る。

これまでにも「シノラマ」や「digi+kishin」など新しい写真表現を常に発表して来た篠山。そして現在開催されている写真展「写真力」は回顧展ではなく、「写真が持つ力」を試す「実験の場」だと語る。

写真家と編集者としての思い出、50年間にわたって撮り続けて来た写真が持つ「写真力」、そして今後…というテーマを、編集者ならではの目線で浜田敬子が切り込む。

インタビューを終えた時、73歳になった今も表現者として進化し続ける篠山紀信の肖像が浮かび上がってくる。