昭和偉人伝

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百瀬晋六

軽自動車ブームといわれる現在、その礎を築いた車といえるのが、スバル360。 昭和33年にデビューし、丸い愛嬌あるスタイルから"てんとう虫"と呼ばれ軽快な走りと軽自動車でありながら大人4人がゆったり乗れる居住性。 これらのことから人気を呼び、日本最初のマイカーとも呼ばれます。

この車を作った人物が、今回の主役、百瀬晋六。 戦前は軍用機の設計を手がけ、戦後は自動車開発に情熱を燃やしたエンジニア。 百瀬は自動車に飛行機の技術を導入することを思いつきます。 その代表的なものが、ボディをモノコック構造にして軽量化を図ること。 他にも多くの画期的な技術がいっぱいのスバル360ですが、その完成までに数多くの困難が待ち受けていました。百瀬はプロジェクトリーダーとしてその困難をいかにして克服していったのか?

また"ミスター・エンドレス"と呼ばれるほど、時間がどんなにかかろうとも一切の妥協をしない仕事ぶりだったそうです。 そんな百瀬の仕事ぶり、人間像を当時、スバル360開発スタッフだった人たちと奥様からの証言をもとに浮き彫りにし、伝説のエンジニアの生きざまを追います。