昭和偉人伝
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大鵬
大相撲の黄金期を築いた昭和の大横綱・大鵬。「巨人 大鵬 卵焼き」という言葉が生まれるほど、大鵬は一世を風靡しました。終戦直後の復興、そして高度経済成長が追い風となって、日本が活気に満ちていた昭和30年代。その娯楽の中心にあったのが大相撲、その頂点が大鵬でした。みな、普及しだしたテレビにかじりつき、大相撲に一喜一憂した。大鵬は、そんな懐かしい時代の主人公でした。
16歳で角界に入り21歳で横綱に、優勝32回、6連覇2回、入幕から12年間毎年必ず優勝を記録。相撲史に残る様々な金字塔を打ち立てましたが、記録よりも、日本人の記憶に、大鵬の活躍は深く刻まれています。
その記録と出世の早さから、100年に一度の逸材、相撲の天才と呼ばれる事も多かった大鵬でしたが、本人はこれを嫌っていたと言います。天才と呼ばれることを嫌った大鵬の強さの秘密は何だったのか?当時のライバル達の証言を元に、番組はその真相に迫ります。
そして、ウクライナ人の父と、日本人の母との間に生を受けた大鵬の少年時代は、苦労の連続でした。大鵬の故郷・北海道をたずね、原点を探ると、ある2枚の写真が浮き上がってきました。その写真には、大鵬の人生に深く影響を与えたある真相が秘められていたのです。
大鵬の妻・納谷芳子さん、愛弟子・大嶽親方をはじめ、大鵬とゆかりの深かった数多くの人物から証言から、昭和の大横綱の知られざる素顔を浮き彫りにします。