昭和偉人伝

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夏目雅子

そしてもう1人の偉人は、今なお人々の心に鮮烈な印象を残している女優、夏目雅子。 27歳という若さでこの世を去った雅子は、命が消える最後の瞬間まで「演じる」ことへ、情熱を燃やし続けていました。 「鬼龍院花子の生涯」「瀬戸内少年野球団」「西遊記」…、作品ごとに全く違う表情で観るものを物語へと引き込む演技。その眼差しには時には狂気が、時には無限の優しさが宿っていました。子供の頃から女優になることを夢見ていた雅子は、最愛の母・スエの強い反対を押し切り「女優」の道へと足を踏み入れました。しかしデビュー当初、その演技は拙く57回のNGを出されることも。「お嬢様芸」という批判。そんなレッテルを払拭するため「演じる」ということにすべてをささげるようになります。それはまるで修行のような日々でした。一方、素顔の雅子は天真爛漫。付き人の引っ越しを手伝ったり、知り合いに頼まれサイン会を行ったり、飾らない性格で周囲に愛されていました。 1人の女性としての魅力。そして磨き上げた演技。その2つが重なり、大女優としての階段を上り始めます。そして、結婚。しかし、その矢先雅子を病魔が襲ったのです。 苦しい治療を受けながらも、回復を信じ母と演技の練習を続ける日々。 番組では、兄弟や関係者の証言から、「演じる」ということに命をかけた夏目雅子の輝きに迫ります。