昭和偉人伝
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越路吹雪
命を削り身をすり切らせてまで芸一筋に生きた、2人の偉人の実像を描き出します。 1人目の偉人は、戦後のショービジネス界に燦然と輝く、シャンソンの女王、越路吹雪。 圧倒的な歌唱力と表現力、贅を尽くした劇場にドレス、越路のステージは、日本一チケットが手に入らないと言われるほどの評判を呼び、日本中の女性たちを魅了しました。 そんな越路もタカラジェンヌ時代は、いわゆる「落ちこぼれ」の生徒でした。周りの 評価も気にしない、マイペースな彼女でしたが、戦後、進駐軍の兵士たちの目に留まり、その隠れた才能を開花させます。 宝塚を退団した越路は、ミュージカル女優として華々しくデビュー。話題作に次々と 出演し、トップスターへの階段を駆け上がります。しかし、常に最高のステージに こだわる彼女は、極度の不安から酒・煙草・睡眠薬が生涯手放せませんでした。自らの命を削るようにしてステージに立ち続けた彼女は、やがて病魔に倒れ、56歳の若さでこの世を去ります。 番組では、生涯の友となる作詞家・岩谷時子との出会い、エディット・ピアフとの邂逅、 名曲・愛の讃歌誕生秘話のほか、越路の宝塚歌劇団時代を知る元タカラジェンヌや、 舞台のスタッフから証言を集め、貴重なプライベート映像とともに、越路吹雪の人生の舞台裏に迫ります。